第一章 第23話 宣言
【実習室】
どの学校にもありますが、魔法学園の場合は一味違います。
魔法の実習なので火力の高い魔法を撃ったり、模擬戦してもいいように頑丈且つ広い部屋になっています。
因みに授業でも使いますし、放課後に貸し出すこともあります。
まあ、予約一杯ですけどね。中々取れません。
* * *
時刻は17時頃。
生徒の半数以上が帰った時間。
学園のある施設にクロトとルーナリアはいた。
2人とも戦闘装備であり、クロトは剣を帯刀しており、ルーナリアは発動機を装備し、髪の毛を纏めていた。
とある実習室の部屋だった。一面緑一色の部屋で、天井が高かった。
「ここは?」
「ヴァーチャルリアル。VRの実習室だとさ」
「こんなところがあったのか……」
「作ったばっかりらしい」
グレスが予約を取ったのはこの部屋だった。
この部屋まだ一般開放されていない。
本来今年の4月から使い始める予定だったのだが、色々ゴタゴタがあって解放せずにいたらしい。
「えっと、設定は……」
クロトが手元のリモコンをいじる。
すると、景色が一変する。
一面草原となった。
「後コレ付けとけ」
ルーナリアが受け取ったのはバッチだった。
「コレは?」
「実際にリアルに感じる為の装置」
「なるほど」
ルーナリアが納得する。
取り敢えず付けた。
「で、私はどうするんだ?お前と戦うのか?」
「まあ、間違ってはないな……」
「?」
頭上に疑問符を浮かべた直後……
突然クロトが抜刀し、ルーナリアを袈裟斬りに斬り付ける。血が噴き出す。
何も出来ずに斬られたルーナリア。本来なら致命傷だが、仮想世界である為生きてはいる。
だが、痛みで倒れてしまう。
「な……何、を」
呆然とする。
クロトに抗議しようとする。
「言ったろ?覚悟しろって?」
そこには修羅がいた。
眼つきは鋭くなり、声は低くなっている。
「さて、心友や先生はⅡへ至るのに苦労したが、どうにかなる事ができた。どうしてだと思う?」
「……し、し」
「痛みで答えられないか?まあいいや。実戦さ。命の危機。Dead or Aliveでな。もし覚醒してなきゃ、俺も先生も心友も生きてなかっただろうさ」
———まあ、先生も心友も今はこの世にはいないけど。
心の中で付け足した。
「今からジョーカー出てくるまでお前を殺し続ける。死にたくなきゃ覚醒しろ。ああそうそう。残機は無限、痛覚は120%にしておいた。良かったな、無限に死ねるぞ?怪我したら痛いぞ?」
クロトがルーナリアを見下ろしながら言う。
右足を上げた。
「まあ至れたらご褒美をやる。壊れるなよ?はい2回目」
そのまま足を降ろす。赤い薔薇が草原に咲いた。
死闘、否、一方的な虐殺が始まった。
【VR実習室】
特殊な実習室を指します。
VR要するにヴァーチャルリアルな実習です。
この部屋で模擬戦をするとかなりリアルになります。
首ちょんばや、さよなら腕と足、内臓カキマゼールなどなど。
設定も色々できるので、痛覚何%とか、フィールド設定とか。
因みに一応新学期から解放する予定だったのですが、機械の調子で、伸びてしまい今に至ります。
まだ一般使用はされないようです。




