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Dive To Deep  作者: 亜亜亜 無常也
第一章 帰還

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第一章 第21話 相談

【幻想金属】

ファンタジーで御馴染みの金属達。勿論あります。

新西暦に入ってから急に出土したそうです。

オリハルコンやアダマンダイト、ミスリル、ヒヒイロノカネなどなどです。

加工技術はありますが、腕の良い職人でないと扱えません。


「で?」

「ん?」

「何があったの?」

「……わかる?」

「何年の付き合いだと思っているの?」


 表面上はいつもと変わらないクロトであるが、様子がおかしいことにディーネはすぐに気づいた。

 4()年間の付き合いであるこの2人。

 たかだか4年と言われるかもしれない。

 だが、七難八苦を共にしたのだ。

 その4年間の密度は凄まじい。


「誰かにいじめられ……それはないな」

「おいおい」

「いやさあ、そんな命知らずいないと思ってね。だってクロそういう輩大嫌いでしょ?」

「ああ。大嫌い」


 クロトには嫌いな物が幾つかあるが、いじめも嫌いな物の1つだ。

 彼曰く「弱い物をいじめる奴らは存在が気に入らん」とのこと。

 見かけたら、ボコボコにするだろう。間違いなく。


「何があったの?」

「最近さ、避けられているんだ」

「誰に?」

「ルーナリアに」


 あの決闘以来ルーナリアの態度がよそよそしいのである。

 話かけようとすると、逃げられるか、必要最小限しか会話をしてくれないのだ。

 転入初日は色々世話を焼いてくれたのに。


「何かした覚えがないんだよ」

「この間の私との決闘かな?……アレ逆効果だったかな?」

「?」


 クロトの頭上に疑問符が浮かぶ。

 確かに見に来てたけど。

 先生にビシビシツッコミを入れてたけど。


「彼女ね伸び悩んでいるんだよ。ジョーカーが出せないから」

「……なるほど」


 魔法使いの階梯が上がるのには壁がある。

 特にⅠとⅡ、ⅢとⅣだ。

 ……まあ中には一気に駆け上がるのもいるけど。


「私参考になるかもって言って戦いを見るようにいったんだけど、逆効果になっちゃったかなって思ってね」

「だいだい理解した。なんつー助言しちゃったの!?」


 何せ彼女はいきなりステージⅢになった。伸び悩む人の気持ちがわかるとは思えない。


「私だってⅢからⅣはかなり苦戦したよ?」

「当たり前だ」


 Ⅳへは至れる物は少ないし、そう簡単に至れない。

 クロトも至ってはいるが、裏技を使った。

 ハイリスクハイリターンの裏技だ。

 あっという間に至れた奴がいるなら……。


「そんな奴人間じゃない。人間を超えた“ナニカ”だ」

「もしかしてクロ思い浮かべたのって……」


 急に黙り込んだ2人。

 その”ナニカ”を思い浮かべたらしい。


 閑話休題。


「取り敢えず、先生に相談したら?」

「先生ねえ、どっちに?」


 クロトが思い浮かべたのは2人の教師。

 担任の人見知りor副担任の不良教師だ。

 ディーネが苦笑いして答える。


「グレス先生の方。セレン先生は……あの人生徒に話しかけられたら逃げるよ?ビューンって。ごめんなさいぃって」

「本当に何で教師してんの!?それとよくクビにならないな!?」


 本当にこの学校の教師は個性がありすぎる。

 まあ、だからこそ……。


「人生ってさ」

「?」

「面白いよな」

「……鏡で自分の顔見た方がいいよ?今の顔、赤ん坊がガチ泣きする笑顔しているよ」


 そこへ食事が運ばれてきた。

 相変わらず仏頂面な店主だった。

 2人は食べ始める。

 クロトが肉料理、ディーネが魚料理にした。

 半分程食べると交換し、完食した。

 因みにその後、クロトはデザートを追加注文した。

【エボルダイト】

魔法を扱うのに必要な合金です。

魔力の汲み上げに必要です。

発動機や武器の素材になっています。

この金属のおかげで魔法使いは戦えるような物です。

これがないと弱体化します。

例えるなら、池から水を汲み上げるのに、手で掬うより道具を使う方が沢山掬えるでしょう?

それと同じことです。

因みに魔法学園の生徒は全員この金属で出来た道具を持っています。

ジョーカーもこの金属があるのとないのとでは使いやすさが段違いですし。

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