第一章 第20話 逢引
【黒魔法】
エネルギーや自然属性がここに入ります。
皆さん御馴染みのファイアボールとかもこれです。
どれだけ使えるかは人それぞれで、特に現象型自然系の人は結構阻害されてます。
ルーナリアさんはこれが得意中の得意です。
* * *
「それにしても、お前の2つ名さ、風女神より、風伯、雷公、雨師とかの方が良くない?」
「急に何!?」
決闘から数日後の放課後。
アレからクロトは学校生活を楽しんでいた。
授業を受けたり、クラスメイトと交流したり。
学校生活を楽しんでいた。
勿論ディーネとは今までの空白の時間を埋めるように会っている。
……四六時中一緒にいるわけではないが。
今日は2人で街をブラブラ歩いていた。
屋台で食べ歩きや、面白そうな店に入ったり。完全にデートである。
屋台で買ったクレープを食べていた。
クロトはフルーツミックス、ディーネはチョコバナナを頼んだ。
……偶にお互い食べさせ合いっこをしている。
そんな中クロトが急に言い出したのである。
「だってさ、この間は雨と雷も操っていただろ?だからさ」
「言わんとすることはわかるけど……」
クレープを咀嚼しながら答える。
確かに自分は『風使い』改め、『天候使い』と言っても過言ではない。
だけど、風雨雷霆を使わせる相手がいなかったのだ。
大抵風だけでどうにかなる。
それに本気の決闘など昨日まで久しくしていない。
「なるほど」
「うん。全力で戦ったのなんて会長との戦いぐらいだから」
「やっぱ強いのか。あの人」
ディーネに尋ねた。
ステージⅣに至っているならば、強いのだろう。
「うん。具現型だから、安定してるし、あの龍ボンボン攻撃撃ってくるんだよ!」
「そうかい」
取り敢えず残りのフルーツミックスのクレープを口に押し込んでやった。
眼を白黒させて、モゴモゴしていたがどうにか飲み込み……。
「やったな!これでどうだ!」
ディーネも同じことをしてきたので、とりあえず咀嚼して飲み込む。
お互いクレープを食べ終わってしまった。
「これからどうするの?」
「もう少し話をしたいから、どこか入らないか?」
「じゃあ、あそこは?」
彼女が指さしたのは、ある建物だった。
看板のない店だった。
* * *
看板のない店。食事処と喫茶店を足したような店。
この街では程々には知られている店である。
食事や珈琲、酒は美味しく、値段もリーズナブル。
だが客があまり来ない。
それにはとある理由があった。
それは……。
「……」
彼らを出迎えたのはこの店の店主———中年の男性———だった。
泣いている子供が大泣きするか、ヤクザすら逃げ出す顔をしている。
さらに、額から顎にかけて大きな傷が付いていた。
表情は仏頂面で不機嫌そうである。
どう見ても堅気には見えない(笑)。
因みにクロトとディーネの知り合いである。
正確に言うなら、この2人の仲間の知人である。
「今日のオススメは何?」
顔に怖がることなくディーネが聞くと、店主は無言でメニュー表を差し出した。
この店があまり流行っていない理由がこの店主の顔と表情、そして態度である。
いつも無愛想で無口なのである。
……本人に悪気はない。
全くない。
「魚料理と肉料理の2つか……、どうする?」
「私はコッチ頼むから、クロがコッチ頼めば?半分にして分け合えば2人とも楽しめるよ?」
「ん」
今日のオススメのメニューを注文し、席に座った。
因みにこの店は先払い方式である。
しばらく注文の品が来るのを待つ。
【召喚魔法】
使い魔の召喚です。
一応時空魔法の1つですが、これはまだマシな分類です。
契約した魔獣や魔物……使い魔を呼び寄せ、使役します。
因みに本作でも使える人は結構います。
そして、これの究極魔法が……、これは言わないでおきましょう。
いずれわかるでしょう。




