第一章 第9話 制約
【具現型 その1】
予告通りジョーカーの分類解説と行きます。本編でもやりましたが、より詳しくやります。
具現型は文字通り、魔法が武器や防具、機械、乗り物、生物などの物質として具現化される物を指します。
例えるなら、……そうですね、ペ〇ソナやス〇ンド、焔〇、固〇霊装ですね。
本編で述べた通り、安定性が高いのが利点です。
ステージⅣになると形が変形します。まあ卍〇ですね。
能力の例を一応登場予定の物で上げてみます。
多彩な斬撃を撃てる剣。
星の力を使える戟。
パワーと防御力が凄まじい魔神。
ビームを放射(乱射?)する東洋龍。
などですね。
「具体的にどんなものがあるのですか?」
「ん?まあ色々だ」
生徒の質問に先生は答えていく。
「例えば、自然系統の現象型。こいつらは普通の魔法に制限が付く。例えば、お前らも知っている、転入生の愛人の風女神こと、ディーネ・ウインドウズは風の現象型だ。風に特化し過ぎているから、自然属性の魔法は風関連しか使えない。その上、他の魔法も結構阻害されている。そうだな?デジョホン?」
「そうですけど……、先生そんなことを聞かれたら、先生でも紐なし逆バンジー食らいますよ?」
「マジで!?」
「マジです。悪友なんて怒らせて、逆バンジーver.4.0を食らってましたし」
「「「「「「アレにバージョンあるの!?」」」」」」
「はい。俺の知る限りは4つ。……もしかしたら増えているかもしれません」
因みに。
ver.1.0は下から強風で吹っ飛ばす。
ver.2.0は上下に交互に吹っ飛ばす。
ver.3.0は上下左右4方向に吹っ飛ばす。
ver.4.0は上下左右縦横6方向に吹っ飛ばす。
閑話休題。
「……まあ、バンジーの詳細は気になるが、話戻すぞ。今の例の通り自然系統はその属性に縛られることが多い。他の自然属性は一切使えなくなることが多いな。……まあ近い属性なら使える場合はあるがな。水使いが氷使ったりとか。
そして、概念系統の場合は使うのに面倒な場合がある。例えば、一定の条件満たさなきゃ使えないとか、食欲や睡眠欲が上がって、人1倍食べたり、飲んだりしなくちゃいけなくなるとかな。それならまだいいんだ。少し出費が激しくなるくらいならな。金稼げばいいんだからな。中にはヤバイ代償を求められる場合がある。……まあこれは現象に限った話じゃないんだが。寿命とか五感、若さとかな。こういう場合取返しがつかん」
静まり返った教室。
こんな話聞かされれば皆黙り込んでしまう。
「まあ、そういう危険なのはあんまりいないから、あまり気にしなくてもいい。だが……」
言葉を切ったグレス。そのままふかしていた煙草を口から放して、生徒の方を真っ直ぐ見つめた。
「代償が大きい魔法使いは、その分手に入れた力もデカい。だから、頭の片隅にでも入れとけ?いいな?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「ん、いい返事だ。……今日はもう終わりでいいや。お疲れさん」
「先生。まだ終わりまで時間ありますよ?後、今日始まるの遅かったですよね?」
「ん?面倒。後、キリがいいしな」
こうして1限目は終わった。
【具現型 その2】
長くなるので分割しています。ちなみにこれからはこうなる場合が多くなるかもしれません。
具現は大きくわかると、道具と化身に分けられます。
道具は武器や道具、化身は生物?です。
微妙な物もあるのですが、一般的な見分け方はダメージがフィードバックするかしないかです。道具はしませんが、化身はある程度します。ある程度なので、化身の腕がとれたら、自分の腕が取れると言う事はありませんが、痛みが走るくらいはあります。
あ、そうそう。具現型には最後の奥の手として、自分のジョーカーの自爆という手段があります。直撃すればダメージはデカいですが、修復に時間がかかります。まあ、形状によりますね。