悲話! 底辺作家が連載中の小説を1日で10連続投稿してみたら
ブクマが増えない……イライライライラ
絶対、面白いはずなのに(当社比)、NHKでのアニメ化も意識して、肌色成分も抑えているのに!
なぜ、底辺のままなんだ!
そういう思いが高じて、ちょっくら実験をしてみました。
題して、『底辺作家が連続投稿ブーストで、日間ランキングに乗っかろう作戦!』
用意するもの:
連続投稿用の原稿。
今回は、よりはっきりとわかるよう、連載中の話の続きとして、10話分を用意しました。もちろん、手を抜いたりせず、通常ボリューム(私の場合、4000文字くらい)を10話分(準備に3日かかりました)
実験手順:
朝は面倒だったので、7時に予約で投稿
以降は、手動で10:23, 12:02, 15:01, 16:11, 1711, 18:02, 19:02, 20:06, 21:01に投稿
仮説:
これまでは、ほぼ毎日投稿し、1日1から3件くらいのブックマークをいただいていた。
これだけ投稿すれば、毎回新着に乗るので、最低でも10、最大30くらいのブックマークが増える。
最大30貰えれば、60pt、これは日間の端っこにも載るかもしれない! そこから、またブーストだ!
うははははは!!
いける、いけるよ、底辺を脱出して、ランキング作家だ! 書籍化! あるねー アニメ化! いいねー
……という仮説を立ててみる。
実験結果:
【PVは増えた】
投稿が無い場合のPVが200-300台、投稿をした日のPVが600-1300台という状況から、この日のPVは2,773
10話投稿という弾数から考えると、全く希望とは違う現実。
【ブクマ微増】
投稿前40から微増の42 (ちなみに昨晩1つ減っちゃったので、今は41だけどね!)
期待していた最低の10にも全く届かない惨敗。
心の奥で、ポキって音が聞こえた。
【評価】
それでも、お一人様だけ、5:5の評価をいただけた。神です。あなた様は神です。ほっぺたをペロペロします。私はおっさんですが……
おかげで、心は折れましたが、筆を折らずに済みました。
連載物、完結を目指し、頑張ります(もしかしたら、ずっと書き続けるかもしれないけど)
まとめ:
当日はあまりの結果に心を折られていました。
PVが少なくとも+1000以上になったのにブックマークが増えない = 私の小説はゴミなんだろう、誰も受け入れてくれないんだろう、いや、まだ時代が私に追いついていないだけだ! 愚民どもよ、気が付け、本当のエンターテイメントはここにある! ……とブツブツ、膝を抱えていましたが、2日後の話別ユニーク数を見て、驚愕の事実(多分、底辺脱出組や研究している底辺作家は知っている事)が判明した。
10連投した日の第1話のユニークユーザー数: 52
たった、52人しか物語の冒頭へ誘導できていませんでした。
これは、非常に私の作品の魅力を顕著に表している数字です。
少なくとも10連投をした事によって、新着の上の方に10回乗っていた訳で、新着をスコップする読み手の目に触れる機会が多かったはずです。
それでも、この数字しか出ていない、これはすなわち、必死に書いた内容以前に……
【「題名」と「あらすじ」に魅力が無い 】
実際のストーリー性、キャラクタ、文章力と言った書き手として本来、訴えたい部分に到達する以前。ラーメン屋だったら、最高の麺、最高のスープ、最高の具材を揃え、店の中も清潔にして待っているのに、店名と外装の雰囲気で客足が伸びない……そんな状態だったのです(比喩表現です。私の作品が最高かどうかという点について表現しているものではありません)
Webマーケティングに詳しい訳ではありませんが、各企業とも、自分たちのサイトへ誘導するためにあらゆる手段を使っています。SEO対策と言われる検索の上位に出るような対策なんかがメジャーですね(これはこれで、難しく、何冊も本が出てますが……)
検索上位=なろうでは、新着上位に載せるというのが、一番簡単な対策だと思います(ランキングに出るくらいだったら苦労はしません)
ですので、先人たちも随所で推奨している、予約投稿ではなく、手動でポチッと投稿するのは正しいやり方です。
さて、検索上位に来たサイトに対して、ユーザに起こして欲しい次のアクションは、サイトへのアクセスです。そのために、各企業は何をしているのか?
「直感的なキーワードによる、ランディングページへの誘導」というものをやっています。
よくあるのが、「A」というキーワードを検索した場合に、「Aならば<企業名>」みたいな検索結果が上位に来るようにしているのです。
なろうでは、これが小説のタイトルになります。
ですので、自分の作品を読んでもらいたいのであれば、
【読者が読みたいニーズにマッチしたタイトルになっているか?】
この1点を突き詰める必要があります。
自分がつけたい、格好良い名前が必要なのではありません。
読者に読みたいと思わせる名前が必要なのです。
最近よくある、中身を説明する長い名前のタイトル……これはまさに、このユーザの動向を分析しきった結果なんじゃないでしょうか? 最初にやった人、天才です。
さて、検索結果に表示されました。次に大切なのは検索結果をクリックして最初にアクセスするページです。これを、ランディングページと呼びます。
検索してアクセスした結果、魅力的じゃないページだったら、ユーザはすぐ次のページへ行ってしまいます。ですので、各企業は、最初に表示されるページ、特に1画面に収まる範囲に、どう言った情報をどこに出すのかについて、研究に研究を重ねています。知っている人には常識ですが、ページを開いた際に、人間の視線は最初にどこに集中しやすいか……そんな事までやって、他のページに逃げられないようにしているんです。
そこで、
【あらすじは、ランディングページ】
と言い切っちゃいます!
ランディングページに何も魅力を感じなければ、読み手はすぐ違う作品に行ってしまいます。
もちろん、文字数、感想数、評価数なんかも、読むかどうかの指標になると思いますが、その前に、あらすじに魅力がなければ、その指標での評価すらしてもらえません。
Webサイトでは、常に離脱率というものを意識しています。
どのページまで来て、ユーザが去って行ったか。
通販サイトだともっと分かりやすいのですが、買おうと思って訪れたユーザが、どこで買うのを止めたのか……この分析をしています。
なろうでは、よく言われるブラバポイントですね。
アクセス解析に本来は目次のページへのアクセス数を取れれば、より確実な事が言えますが、新着に何度も露出しているにも関わらず、ブックマークどころか、ユニークアスセスが増えないというのは、あらすじでの離脱率が高いんじゃ無いかと思ってます(タイトルに魅力が無いにせよ、露出回数が増えた事で、目次のページまでの集客分母は増えているはず……多分)
ですので、
【なろう最大のブラバポイントは、あらすじにある】
と言っていいと思います。
さて、同様の分析をしている方は沢山おりますので、結論としては今更なのですが、底辺作家脱出のための、最初でかつ最大の目標は、数値的にもはっきりしたかと思っております(本当は、もっと何回も検証をしないと言い切れませんが、そこは私が目をつぶります)
【底辺を脱出したければ、興味を引くタイトルと、面白いあらすじを生み出そう!】
内容は二の次とは言いませんが、読んで欲しくば、中身よりも外見が大事です。
……という事で、私は今回投稿した作品のタイトルを変更し、あらすじを変えてみました。
ネタと時間があれば、もう1回、この作品で10連続投稿をやって、「タイトルとあらすじ」効果を試してみたいと思っています。まぁ、肝心の変更したタイトルとあらすじが面白くなければ、ダメですが……
ちなみに私の作品は「プロローグ」「第1話」というオーソドックスな構成になっています。
「プロローグ」から「第2話」への離脱率が22%でした。
話別が出ている部分までで、52話投稿済みで、これまでの実績から冒頭から最新話付近までの離脱率が84%前後となっています。個人的には変更前の「題名」と「タイトル」というハードルを超えた方が16%もいていただけているのは満足かなと思っています。
この辺りは、他の方はどうなんでしょうね。
ランキングタグで、今回の実験に使った、拙作の宣伝だけさせていただきますm(_ _)m
2016/3/25:
ご評価ありがとうございます。
おかげさまで、この短編がジャンル別ではありますが、日間、週間、月間ランキングに載りました。ありがとうございます。もちろん嬉しいんですが……嬉しいんですが……何か複雑です。
2017/3/9:
1年ぶりに日間6位にまで返り咲きました! 感想、レビュー、評価、ありがとうございます! ……連載中の作品も読んだりしていただけると嬉しいです!!