表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神々の箱庭へようこそ〜最強のリーダーと20人の怪物幹部による、圧倒的武力で蹂躙する異世界無双と理想郷(ユートピア)建国記〜  作者: 盆ちゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/53

第29話 潮と光の河

第29話 潮と光の河


---


導入


縦穴たてあな地下河川ちかかせん発見はっけんから幾日いくにちかがぎ、まちひる喧噪けんそうよる静寂せいじゃくあらたな均衡きんこうたもはじめていた。だが地下ちかみずは、表面ひょうめんえる以上いじょう複雑ふくざつ表情ひょうじょうっていた。あるあさ、**ヴィクター(ゔぃくたー)**の解析かいせき装置そうちが、縦穴たてあな深部しんぶ規則的きそくてき振動しんどうかなひかり周期しゅうきとらえた。データ(でーた)は即座そくざ幹部かんぶおくられ、ふたた探索たんさく波紋はもんひろがる。


---


先遣せんけんたい準備じゅんび


今回こんかい先遣せんけんたいは、これまでとは装備そうびえてのぞんだ。**ヴィクター(ゔぃくたー)**は非接触ひせっしょくセンサー(せんさー)と音響おんきょう制御せいぎょを、**タリア(たりあ)**はおとでの共鳴きょうめい解析かいせきようちいさなふえを、**イーサン(いーさん)**は地形ちけい安定あんていようくい測量そくりょう器具きぐたずさえた。**ノア(のあ)**は写本しゃほん記録きろくようすみかみを、**ソル(そる)**は防護ぼうご応急おうきゅう修理しゅうり道具どうぐ用意よういする。


出発しゅっぱつ薄暮はくぼ直前ちょくぜんそら鉛色なまりいろしずみ、川面かわもしろがねおびいていた。先遣せんけんたいちいさなさくせん分乗ぶんじょうし、縦穴たてあな入口いりぐちへとかう。


---


ふかみのおとひかり


入口いりぐちからりると、空気くうきつめたく湿しめっていた。ヴィクター(ゔぃくたー)のプローブ(探査たんさぼう)が水面すいめんれると、かな電磁でんじノイズとともに、青白あおじろひかり波紋はもんえがいてひろがった。タリア(たりあ)がふえくと、ひかりこたえるようにまたたき、つぎひく共鳴きょうめいかえした。


「これは…きているようだ」――ヴィクター(ゔぃくたー)はいきめ、プローブ(探査たんさぼう)のデータ(でーた)をスクリーン(画面がめん)にうつす。波形はけい規則きそくてきなパターン(周期しゅうき)をしめし、結晶けっしょうへんみずながれに合わせてかに振動しんどうしていることがかった。


イーサン(いーさん)は地形ちけいはかりながらつぶやく。「この流路りゅうろ自然しぜん形成けいせいされたものではない。人工じんこうてきくわわった痕跡こんせきがある」――かべきざまれたたてせんと、規則きそくてきならいしかたが、それをしめしていた。


---


しず遺構いこういにしえ機構きこう


水面すいめん注意深ちゅういぶか観察かんさつすると、あさふちそこに、規則きそくてき石組いしぐみがえる。ノア(のあ)が懐中かいちゅうとうらすと、いしにはいにしえもんうかがった。もんみず結晶けっしょうかたど図案ずあんで、写本しゃほんしるされた一致いっちする。


「ここはたんなる洞窟どうくつではない。みず制御せいぎょするための遺構いこうだ」――ノア(のあ)のこえしずかだがたしかにふるえた。かれ写本しゃほんを取りし、いにしえ記述きじゅつを読みげる。そこには**「しおひかりつなはたらき」**についての断片だんぺんしるされていた。


ヴィクター(ゔぃくたー)はプローブ(探査たんさぼう)をさらふかしずめ、かな機械きかいてきおとひろった。金属きんぞく結晶けっしょう接触せっしょくするおとだ。だれもがいきむ。いにしえ機構きこうが、まだうご可能性かのうせいしめしていた。


---


緊急きんきゅう判断はんだん分岐ぶんき


解析かいせきデータ(でーた)をまえに、幹部かんぶたちはふたたつどまった。議題ぎだい明確めいかくだ――この機構きこううごかすべきか、封印ふういんして保全ほぜんするか。意見いけんかれた。


活用かつよう(マルコ(まるこ)、カイ(かい)):みず機構きこう利用りようすれば、まち飛躍ひやくてき発展はってんする。のうこう安定あんていしたみず供給きょうきゅうできる。

保全ほぜん(ノア(のあ)、セオ(せお)):いにしえ機構きこう文化ぶんかてき価値かちち、無闇むや操作そうさすれば破滅はめつまねおそれがある。まずはさらなる解析かいせき安全あんぜん措置そちこうじるべきだ。



ヴィクター(ゔぃくたー)は冷静れいせい提案ていあんした。「我々(われわれ)はりょうほう中間ちゅうかんるべきだ。機構きこう一部いちぶ非破壊ひはかい試験しけんし、反応はんのう観察かんさつする。安全あんぜん範囲はんい段階だんかいてき利用りよう検討けんとうする」――その言葉ことば妥協だきょう糸口いとぐちしめした。


---


ちいさな事故じこ救助きゅうじょ


試験しけんはじめた矢先やさきちいさな事故じこきる。プローブ(探査たんさぼう)のいち結晶けっしょうへんっかかり、かな振動しんどう増幅ぞうふくした。水面すいめん波立なみだち、せまほらちいさな崩落ほうらく発生はっせいする。さいわ隊員たいいんおおきな怪我けがはなかったが、せま通路つうろめられたもの一人ひとりいた。


ソル(そる)とリアン(りあん)は即座そくざ救助きゅうじょかい、カイ(かい)はさく使つかってげる。ノア(のあ)は災者さいしゃかせるためにいにしえいのりの言葉ことばひくとなえ、タリア(たりあ)はおと洞内どうない共鳴きょうめい安定あんていさせる。数分すうふん緊迫きんぱくした作業さぎょうのち災者さいしゃ無事ぶじ救出きゅうしゅつされた。


事故じこまちふたつの教訓きょうくんのこした。ひとつは技術ぎじゅつ自然しぜん相互そうご作用さよう予測よそくえるという現実げんじつ。もうひとつは共同きょうどう迅速じんそく対応たいおう被害ひがい最小さいしょうにするという事実じじつだ。


---


終章しゅうしょう――ひかり約束やくそく


よるまちふたたつどまり、公開こうかい会議かいぎひらいた。幹部かんぶたちは今日きょう出来事できごと報告ほうこくし、住民じゅうみんたちのまえちかいをてる。


「我々(われわれ)はこの機構きこうたん利用りようするのではない。まずは保全ほぜん理解りかい優先ゆうせんする。だが、未来みらいのために慎重しんちょう検討けんとうつづける」――セオ(せお)の言葉ことばしずかだがおもかった。


ノア(のあ)は写本しゃほんかかげ、住民じゅうみんかってう。「このは我々(われわれ)の記憶きおく宿やどす。みずは我々(われわれ)をはぐくむ。だからこそ、我々(われわれ)はともまもり、ともまなぶのだ」


そのよる縦穴たてあなおくでは、かなひかりがゆっくりとなみえがいていた。だれもまだ知らない――そのひかりしめさきには、いにしえの問い(とい)と、あらたな約束やくそくっていることを。まちねむりにつき、だがこころおくでは、つぎなにえらぶかの議論ぎろんしずかにつづいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ