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間宮は少女の死を見続ける

            5

どうなっている?

なんであいつらが教会に来ちまうんだ?

あいつらは前の出来事を覚えてないはずなのに……

そんなことよりも……

立てる?ルナ。

返答が返ってこないが、生まれたての子鹿の用に立ち上がる。しかし、さっきの出来事がちらつくのか、すぐに倒れ込むように座ってしまう。

「…………殺してやるぅ……」 

なんだこれ…ゲームにしたって悪趣味すぎる。

ルナ、考えようぜ。なんでお前が死んでしまったのか。

だからさ。まずは立って、水でも飲めよ。

「……うぅ…」

なんとか立ち上がって鞄にあった買物で買った水を飲み、少し落ち着いたような感じだった。

ルナ、無理に思い出さなくていい。

俺の質問だけに答えてくれ。

「…………」

なんとか頷いてくれたが、これは慎重に質問を選ばなければ…

まず、あついらが来た時間は教会に入ってどれくらいだ?

「…………40分後」

ループしてからたった時間は?

「………10分]

10分!?

それって、俺がゲームをやり始めてからの時間じゃないか。

「……ゲーム?」

あっ……いや、忘れてくれ。

なぁ、お前、本当に心当たり無いのか?お前がなんで殺されてしまうのか。

すぐに首を振る。まぁ…10くらいの女の子だしな

なら良いか?ルナ。今から頼りになりそうな大人の所に行け。それで様子を見よう。誰か心当たり無いのか?

「……神父様」

あの人か。しかし、あいつがこの話を信じてくれるとは思えないな。

「あの人を侮辱しないで!」

あぁ…すまない。

とにかく行ってみろよ。そして、まずはそのことを言わずに、古典的だが、神父が未来に起こる行動を観察するんだ。

そして、一回死んで、お前がループしてることを分からせるんだ。

「…分かりました。」

少し休むか?

「いいえ…早く行かないと。」

ルナはゆっくりと立ち上がり、目的地へ走り出し、教会の入り口を押すように開ける。

「神父様!」

あの人の姿は無い。

そのまま進み会話をしている兄弟達に話しかける

「神父様は!?」

「書斎の方に行ったよ?」

その言葉を聞いて、そのまま書斎の方に走る。

まてよ。ルナ、お前が会っちまったら、神父さんの自然な行動が分からないだろ?

書斎の扉を見つけ、急いで開けようとするルナを慌てて静止させる。

扉の向こうでは映画が始まって15分、悲鳴しか聞こえなかった神父の声が聞こえる。電話に出ているようだ。

よし!まだ無事みたいだ。その扉を少し開けて、中の様子を聞くんだ。

「ええ…あの娘ですよね。短髪で、灰色の目。10,11くらい。名前は…ルナ」

なんの会話だ?なぜルナの名前が出てくる…

「まさかマフィアのボスの娘だったとは驚きですよ。ええ…引き渡します。こちらとしてもそんな奴置いておくわけにはいきませんから。あと、そちらに借りてる借金も……ありがとうございます。」

「………………っ!」

ルナ…その中に入るなよ。ゆっくり戻るんだ。

おい、何やってる…扉を開けるな!!

「ルナ……」

「………どうして?」

「待っていなさい。あぁ…ちなみにですが、引き渡しは生きていた方が良いでしょうか……あぁ…分かりました。では。すまないねルナ。こういうことだ。」

ループゲームはまだ続く


            4

図書館視聴室でゲームをしている間宮の前の席にその人物がいた

「橘くん?おーい、明日くん………」

映画を観ながらなにやらぶつぶついってる橘に成宮はパンチを喰らわす。

「わぁっ!何するんですか橘先輩!」

「ふっ…すまないね。成宮君お詫びといってはなんだが、ここに500円あるからドリンクバーでも行ってきたまえ。」

「いや、俺そんな喋り方じゃないし…それ間宮から貰ったやつでしょ?」

呆れたような顔で成宮は付けていたヘッドホンを机に置く

「えぇ…なんか騙したみたいで使いづらくてさ。今度図書館で会った時間宮君に返そうと思うの。」

まぁ、間宮から貰った500円は普通に使ってしまったが。

「間宮なら後ろの席にいますよ?」

「え?」

本当だ。仕切りで気づかなかったが、確かに間宮がいた。しかしその目は3徹でもしたみたいに隈ができてる。言ってしまえばまるで生気を感じない

「ねぇ…間宮君どうしたの?なんか目が死んでるけど」

「さぁ…最近毎日ここに来てるんですよ。テレビの前に釘付け。まぁ、映画に見入ってる俺達もあんなもんっすね。」

そりゃ、午前3時くらいまで徹夜すればあぁもなるが、ここの図書館は19時に閉館だ。あの死んだ顔も今やってるゲームのせいなんだろうが…ソフトを盗んでるなんてのも考えにくい。

「まぁ、分かるまでやらせればいいんですよ。その後映画について語り合えるでしょ?俺らのために合わせてくれてるんですって。」

「……だといいけど。」

  

その後の行動は手探りだらけのほぼ無駄な行為に近かった。いい方向に進むどころかどんどん酷くなっていく。

子供達だけでも避難させようと外に連れ出すも失敗。

男の子は皮を剥がされ女の子は集団でレイプされて殺された  

           3

今度は警察を呼ぼうとループ開始5分で街中の公衆電話で連絡したが、到着まで5分間に合わず誘拐された。画面からは暗闇の中少女の叫び声が聞こえた俺はその叫び声を聞き続けるだけだった…

2

「どうしてだ…なぜこうなってしまうんだ……」

間宮は椅子にもたれかかりながらどうしても上手くいかないことを嘆いていた。

「全ての行動が読まれてしまう…っ!]

自分の手にべったりとくっついている。さっきまでは何も無かったはずの血が…俺の手に……!!

「うわぁぁぁ!!」

あまりに突然の出来事に飛び上がってしまう。

なんだという目をした他の利用者がこちらを見るがそんなことにも目もくれずに再び自分の手を確認する。

そこには血がなかった……

「なんだったんだ…」

その時ルナの声が聞こえる。かなり疲れ切ったかすれた声だった

「ルナ……?」

画面を見るとルナが街にある橋から身を投げようとしている。

「おいルナ!何をしてるんだ!!」

反射的に口で言ってしまったが、まるで友人と接してるように語りかけてしまった。

「………どうせ死んでも蘇るし、6回くらい死んだら……」

ふざけるんじゃないぞ!そんなこと…俺が…!

もうあんな死顔ごめんだ…!

「だったらこれを止めてよ!そしてあの人達を殺してきてよ!!出来ないんでしょ。貴方はただ見てるだけなんだから!」

…………っ!

「ごめんなさい……私……もう…疲れたの…家族が殺されて、私も…」

橋の手すりを掴んでる手に力が入る。

ルナ…俺の友達がさ、自殺したんだよ

「…え?」

同い年の女の子でさ、ずっとサインを送っていた。でも気づかなくて…後悔したよ。後を追おうともした。でもさ、強制加入の同好会で色々変わったんだ…いや、あいつらが…君が変えてくれた。

良いか?お前はさ死んでもやり直すことができるんだ。これはさ、誰かを救うために使ってやってくれ。そんなことのためには使わないでくれよ…お願いだからさ…

「ごめ……んなさい。私…」

…少ししたらまた考えよう?全部終わって…そしたら俺もお前から離れるからさ。 

「…えぇ。」

少し時間を置いて、ルナは公衆電話の位置を変えてその場所に向かって走っている。

「それにしても…今まで半信半疑でしたけど神様って本当にいたんですね。」

神様?俺は神なんかじゃないぞ?

「えぇ、知ってますよ。だってこんなに友達みたいに接してくる神様なんているわけないじゃないですか。」

ハハ…酷えな。俺も威厳くらいあるぜ?

「私が言ってるのは、神話に出てくる繰り返し死ぬ少女ですよ。」

なんだって?

「難しくてあまり覚えてないんですが死んでしまった少女を復活させるために神様が時を戻した。しかし、それが他の神様の怒りに触れてその神様は死んでしまうが最後の力を振り絞ってその力を少女に与えた。少女は死ぬことが出来ないことを不幸と思い、それを目の前で死んでしまった弟に与えたというものです。」

全部覚えてるじゃないか。でも確かに似てるな。

「どうやって力を与えるかが、よく分からないんですけどね。貴方みたいなのも書いて有りませんでした。」

声だけが聞こえるというのも?

「えぇ…救世主みたいなのもいませんでした。貴方の顔がどんなのかも分かりません。」

俺の顔はかなりイケてる方だよ。

「ハハハ。嘘ばっかり」

そろそろ着くな……ルナ、黙って頷けよ。

「さっきの公衆電話まで戻れ。」


「そろそろか…よし、あんたの娘さんを連れ去れ。」

ゲームが開始され10分公衆電話にルナが入ってくる時間だ。

「あぁ…」

すまんな間宮、今回も俺の勝ちみたいだ。まぁ、勝負なんて最初からしていないがな。

「………」

「どうした?」

「いない…娘がどこにもいないぞ?」

「何?」

なぜだ?さっき確かに、この公衆電話に行けと…

「まさか!」

「あぁ…そのまさかさ。」

突然ヘッドホンを取られ慌てて右を向くとまさかの人物がいた。

「間宮!?」

「やっぱり、お前は俺の思考を文字通り聞いていたんだな…橘」





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