オタクにとってのロリは子供というより人形なのかもしれない。
「………で?自分の思ってること全部聞かれてその後全く口を聞かなくなったから私を読んだと?」
流石です成宮先輩。俺が言いたいこと全部言ってくれるとは
「ハハハ……橘読んでも意味無いと思いまして…」
「ふぅん。まぁ、確かにそうね。それにしても…後先考えない馬鹿って本当に面白いわね。」
何も言い返せねぇ…
「分かった。じゃあ、ヘッドホン貸して?」
視聴用のヘッドホン?何で?って顔してたら呆れた顔して
「あのね。自分の考えてることと話してることがキャラクターに伝わるゲームなんでしょ?なら、ヘッドホンがこのゲームのコントローラーなんじゃないの?」
あっ……そうか。ずっとヘッドホンしてたから聞こえてたのか。
「……………」
成宮先輩が椅子に座って30分くらいルナと会話している。
口頭とテレパシーだと口頭の方が優先されるみたいだ。しかも口頭で話し終わると10秒はテレパシーが使えないらしい。
ていうか上映が終わったんすけど!?
「はい。終わったわよルナちゃん話を聞いてくれるって。」
「すごい!流石先輩だ。」
いやぁ…やっぱこういう時に先輩って都合…頼りになるなぁ。
「待って。言っとくけどあの子は貴方がロリ趣味の変態っていう認識よ。相談に乗ってたときずっと泣いていたんだから。」
「泣きやませる為にやったのに…」
恩知らずなやっちゃなぁ…
「しかし、良くできたゲームね。あれ本当にキャラクターなの?話しててなんか生々しいくらい繊細んだけど。」
まぁ…俺の発言に対してキモいっていうくらいなんだしな。
ん?ちょっと待て。
「先輩。この30分ずっと会話してたんですか?」
「ん?えぇ…まぁ。そうだけど」
上映時間が過ぎても続いている?いったいどうなってやがんだ?
「まぁ…いいか。」
「なら早速やってみます。」
「待って」
?
その後の成宮先輩が500円請求した時のビジネスマンみたいな笑顔が、忘れられなかった。
今度貸し作ったとき覚えてろよぉ…
ヘッドホンを付けてゲーム画面を覗いてみる。ルナは街の道を走っていた。
ルナ?さっきはすまん。いやぁ…まさか考えてること全部聞こえるなんて思わないからさぁ……ハハハ。
俺の声を無視して走り続ける。
ルナ…聞こえてる?
「神父様…教会の皆……!」
あ…忘れてた!
ちょっと待ってくれ、早まらないでくれ。ルナ!
「うるさい!私に構わないで!!」
うぅ…こいつ…俺と同じタイプかよ…
そうこうしてるうちにルナが街なかの教会に着いてしまった。
ルナ!!待てよ。このままじゃまた死んでループだぜ?
「貴方のことなんて信じません。」
成宮先輩こんな仕事で500円請求したのかよ。
「500……円?お金で私を買ったんですか!」
違う!
咄嗟に叫んでしまい、五月蝿いぞという眼差しを周囲の利用者から貰ってしまった。
「とにかく、私は助けなきゃいけないんです…もう構わないで……」
ルナが教会の扉を開けたが…もうすでに手遅れだった。そこにはすでに死んでしまっている兄弟や、神父がいた。
「うそ…間に合わなか……」
その時いつの間にか後ろにいた人物に首を刺されルナは2度目のループをしてしまった…
6
じゃあ…ルナ。これから、俺が見てきたお前に起こることを話すけどよ……
「………………」
ルナが街で買物をしていた店の中に一旦入り、かなり苛立った様子で聞いている。
そんなに不貞腐れなくても、いいだろ?なぁ、家族を救うためなんだから…
「さっさと話してください。」
わかったよ
くっそ。正直かなりギャップがあるな…もっといじめがいがあるやつを想像してたんだが…一番苦手な人間だぜ…
まずお前はこういったスケジュールで動いていたんだ
開始0〜10分 街中を歩く(その中でルナを狙ってる男とすれ違う)
10〜20分 教会でマフィアに襲われる。
つまりだな。お前はこの街をうろついてる時点で詰みなんだ。だからこのまま進んでもいいことなんてないよ。
しかし…改めて説明するとこうも中見がないんだな。まぁ…30分の短編映画だし。世界観だしな…
「なるほど…大体は分かりました。しかしなぜ、その人は私を襲うのでしょうか?」
それは……ん?あれ?わからん。
「分からないんですが!?」
あぁ…確かに…理由は特に無かったかな…わからない
「ふざけないでください!人の命がかかってるんですよ!!大体貴方はさっきも………(聞く気なし)」
そろそろ頃合いかなと腕時計を見て、
わかったわかった。俺が悪かったよ。でもな。さっきも言ったように、お前は10分で街中であの男に出会っちまって、殺される。ならこの店で俺に説教してる時点で、もう街中にあの男は居ないんだぜ?
「あっ……」
嘘だと思うなら教会に行ってみな?
早速と言わんばかりにルナが教会まで走る。
教会の扉を開けるとそこにはルナの家族があつまって楽しそうに会話している場面に出くわした。
「あっ!お姉ちゃん。どうしたの?」
ルナはこらえきれず涙を流し弟や妹たちを抱きしめる。
フハハハ!どうだ。大人ぶったロリ!これで少しは俺を見直しただろ。
「えぇ…えぇ。」
微笑ましいなぁ…
しかし…これでゲームはクリアなのか?エンドロールが出てこないが。
「おい、間宮。そろそろ閉館だぞ?帰ろうぜ。」
突然肩を叩かれたと思ったが、なんだ橘か。
「あぁ…ちょっと待ってくれ。これどうやって切るんだ?」
そのまま消せばいいだろ?
「あぁ…!!まだセーブしてないのにぃ…」
「セーブ?何言ってんだ?そんなのあるわけ無いだろ?映画に」
まぁ…仕方ねぇ…明日また起動しとけばいいか。
「あら帰るの?」
成宮先輩が映画雑誌を読みながら話かけてくる。
「あぁ、成宮先輩はまだ居るんですか?」
「これ借りてから帰る」
あっ…そうだ。
「先輩500 返してくださいよ。あんな仕事で流石に払えませんって。」
「………は?」
「だってルナ全然誤解したままでしたよ?」
「あれ?おかしいわね。しっかり話したはずだけど?」
嘘つけよ。
「というか今持ち合わせ無いのよ。最近高い本買っちゃって。」
クソが。どんだけ高い本なんだよ。
「まぁ…いいや。それじゃあ」
「あげたお金でグチグチ言うのは感じわるいわよー」
「あんたのせいだろ!」
部活に行くのは週に1回だけだけど…明日…様子を見に行こう
次の日学校が終わってヘッドホンをつけあのゲームを起動した。
ルナは店の中の床で
おーす!ルナ!あれから元気にしてたか?って1日しか経ってなかったけど…ルナ?
返事がない。どうしたんだ?
「あのあと……きょ…教会で……あの男達が来て……
」
!?なっ…なんでだよ!!出会ってないはずだろ!!
「その後…弟達が殺されて……私の服をはいで………もう……いやだよぉ……」
なにが……どうなってるんだ?




