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立ち上がる力
勇士は部屋で一人呆然としていた。
自分がいま間接的にとはいえ、人を殺したのだ。
いやまだ死んではいない。
しかしそう思うと辛くなった。
今ならまだ助けに行けるのに。
喉のあたりに酸っぱいものが込上げた。
すべて吐き出した。
思考をゆっくりと止めた・・。
銀河と陽一は、立ち尽くしていた。
自分たちは、なぜ勇士の言葉を信じたのかそうとも思った。
「「なんで・・・」」
そう二人はいうと最後の悪あがきに出た。
薬品を相手むかって投げるも毒性の低い薬だ。
数秒間視界を奪うだけだった。
即席で作った武器も同じだ。
多少の傷は負わせるが、殆ど何もしないのといっしょだ。
そんな中一台のバイクが突っ込んできた。
「「死んだ・・・」」
そう呟いた。
しかしバイクは軌道をそれると、敵の警備員と兵士を吹き飛ばした。
そこには、一人の青年の姿があった。
「乗れ」
そういうと無理やりひっぱり込まれた。
そして、バイクは東へ走った。
はぁ~
憂鬱だぁ~