覚悟
「な、なに?!俺とユイのシンクロ率が99パーセントだと?」ヒロは信じきれない現実に混乱していた。見兼ねたユイはヒロにこう告げた。「医者に言われた通りこのままじゃあなたは死ぬわね。でも、生きれる希望はまだあるわ!」ヒロは驚き、こう答えた。「ユイ以外の人とのリンクってことか?」
ユイは呆れた。「全く本当にバカね。それでもいけるかもしれないけど、多分『イヴの呪い』でシンクロ率90パーセント以上の女の子でしかリンクできないわよ!まぁその話は置いといて、『リンク耐性』をつけるのよ!」ヒロは聞いたこともない言葉に頭を傾げていた。
「リンク耐性は大事でね、暴走したのもそのせいよ!でも死に至らなくて本当に奇跡ね!耐性をつけることができれば、変身した時の激痛もないし、何よりパワーが全然違うのよ!だから!リンクマスターのSランクだって夢じゃないのよ!」ユイは目をキラキラさせて話した。
ヒロは疑問に思った。「どうやってリンク耐性をつけるの?」
「まぁ手段としては2つあるわね!1つは私があなたに弱魔法攻撃をするから、それでヒロの中にある耐性の反応を見てかな!もし、反応があったらその耐性を私が強化すればいい話だけど‥なかった場合2つ目の手段を取ることになるわね」ヒロは恐る恐る2つ目の手段を聞いた。「2つ目の手段はなんだ?」
「2つ目の手段はあまりお勧めはしないけど簡単に言うと移植手術ね。」ユイは顔を曇らせて答えた。
「な、何を移植するんだ?」ヒロは聞いた。「邪神のコアね。コアって言っても雑魚はそもそもコアのかけらでできてるらしいからレベル6以上じゃないと無理ね。しかも手術が成功しても、耐性がつきずらい人もいるから何回もやる人もいるわ。そのうち死んだり、半邪神化して暴走する人もいたわね。」ヒロは唾を飲むと決心を固めて答えた。
「でも、俺は戦うと決めたから、どっちの手段を取ろうと変わらない!」ヒロがそう答えると、ユイは笑い答えた。「そしたら明日の放課後うちの寮に来てね。」
翌日、クラスには全員集まり先生からクジラの襲撃の話とある大切な話をされた。
「え〜クジラの襲撃による破損はまぁ、1ヶ月くらいで治るそうです。それともう一つ!学校内での『新人戦』は日にちの変更はなく、6月に行います。」
「えーーー!!!」クラスは騒然とし、生徒たちは文句を言い出した。
「6月なんてあと1ヶ月しかないじゃないか!まともにリンクしてない俺たちじゃ無理だよ!!」「そうだそうだ!!!」
担任は口を開き怒鳴った。「やりたくなかったら、学校をやめろ!!!!お前らはなんのためにきた!!!軍人になるためだろ!!なら上官に刃向かうなど言語道断だ!文句があるやつはさっさとででけ!!!」クラスは静まり、決心を固めたやつやまだ不安なやつもいた。
その中でヒロは決心を固め、自分の力に自信を持った。