違う夢
その夜ヒロは夢を見た。
「う‥うぅ‥ここは!?またイルワか!?いや違う。なんとなくだけど雰囲気が違う。」
ヒロはまた夢の中あたりは真っ暗闇の空間にいた。
前とは違ってイルワが出てくる気配はなかった。
「あいつが憎い‥奴を‥奴を殺せ」
暗闇の先から女の人の声がした。声はだんだん近くなりその姿も明らかになっていった。「憎い憎い‥あのレアーめ。私から幸せを奪いやがって。憎い憎い‥絶対に殺せ!!」
その瞬間美しい女の人が立っていた。しかし、右半分邪神で左半分は人間の姿をしていた。邪神側は白髪で髪は肩につくくらいだった。目は青色で手の甲には薔薇が咲いており、茨の尻尾も生えていた。人間側は茶髪で目は黒く、真っ白な肌をしていた。彼女は邪神であることを憎んでいた。
なぜなら邪神の姿であったからレアーに殺されたからである。
女は近づき、涙をこぼしながら話した。
「お願い私たちから何もかも奪ったあいつ‥レアー一族を皆殺しに‥」
夢は短くその後ヒロは夜中に目が覚めた。
ガサガサ。
「なんだ。あの夢は!?俺は‥彼女に乗っ取られてしまうのか‥イヤ、自分の体なんだ!他人にましてや邪神なんかに支配されてたまるか。」
その後ヒロはまた眠りに入った。
朝になるとうるさいユイの声が聞こえた。
「ヒロ!ヒロ!起きなさい!!検査に遅れるわよ。もう朝食が届いているんだからおきなさーい!!」
ユイはヒロの体を揺すり起こした。
「あ〜あ‥ごめん。なんだか疲れてたのかな。こんなに熟睡するなんて、起こしてくりてありがとう。おはようユイ。」
ヒロは起きるとユイに挨拶し、顔を洗った。
鏡を見ると酷くクマができていた。
「うわ〜本当に疲れてるんだな‥俺。今日検査終わったら本でも読もうっと。」
ヒロはベットに戻り、朝食を食べ始めた。
ユイも一緒に朝食を食べた。
「あーあ。早く俺も自由に食べたいな〜。ユイはフルーツだけ?」
ヒロは病院食に飽きてきた。
「我慢しなさいよ。あと2日でしょ。私は朝はフルーツって決まってるのよ!」
ユイはキウイを食べながら話した。
「昨日なんだけどさ〜イルワじゃないんだけど。夢を見たんだよね。」ヒロは昨日の夢のことを話した。
「どんな夢よ?また『呪い』とかだったほんとにやめてよね〜。」ユイは心配した。
「それがさ‥怨念っぽい感じで女の人がレアーの家系を憎んでるらしいんだよね。」
「そうね。あの邪神と勇者を殺したのはアギスのお父さんですもんね。移植してるからたまにはそうゆう夢でも見るんじゃない?それより急いで!もう時間ないわよ。」
夢のことはスルーされ、ヒロは検査に急いだ。




