初陣
「ぐぅゎゎゎゎ!!! ごぉぉぉぉ!!」クジラが暴れ、クラスメイト達に襲いかかった。
「まずいぞ、ヒロ!!このままじゃ俺たちクジラのエサだ!!」ルイーシュが青ざめた顔でヒロに言い放った。
ヒロは立ち尽くして、何もできなかった‥。その時ユイがリンクスーツを手にし、ヒロに近づいてこういった。
「どうするの?このままみんなとお墓に入る?それとも、一か八か私とリンクしてみる?」ユイはヒロを見つめ、問いの答えを待った。
「俺が学年1位とリンク?!俺はできるのか?いや、ダメだ!!死ぬ未来しか見えない!!どうしよう‥こんな時ヒーローの俺はどっちを選ぶ?」その時ヒロの頭の中に自分の幼少期がよぎった。
「ははは!お前弱いな!」近所のいじめっ子達にいじめられている姿だった。
「俺は‥俺は‥あの時立ち向かわず、後悔をした!なら今俺がすべきことは!」ヒロは決心を固めユイに近づいて答えた。
「ユイ!俺と一緒に戦ってくれ!!」ヒロはリンクスーツを着て、ユイとリンクした。
「はぁぁぁぁ!!シンクロせよ!リンク・オン!!」
ヒロの体の胸の間にある赤色の宝石が光だし、ユイが光になり、ヒロの体に装着された。
ヒロは驚きとともに激痛が体中に走った!「うぁぁぁぁ!体が熱い!これがリンクする時の跳ね返りか!だがなぜ!ユイとリンクできたんだ?」ヒロは驚きつつも戦闘に集中した。
「さて、反撃と行きますか!‥あれ?武器や鎧が見つからないぞ」リンク成功したが、ヒロの体には武器や鎧がなかった。変わったところで言えば、スーツの色が黄色になっただけだった。
「くぃぃぃん」クジラが攻撃を仕掛けてきた。尻尾をヒロに叩きつけてきた。
ヒロは避けきれず、壁に叩きつけられた。
クジラの攻撃は止まらず、口から光線を出し始めた。ヒロはまともに受け、意識が飛び、瀕死状態だ。クラスのみんなはただただ呆然と見ているだけだった。
その時、ヒロの様子が変わった。「お前を殺す‥」ヒロの目は赤くなり、いつもと違う様子になった。