出会い
西暦2080年地球は地球外生命体「邪神」によって地球の半分を支配されてしまった。
邪神は見た目はバラバラで動物や怪物の姿で襲ってきた。しかし、もっと恐ろしく計り知れない力を持っていたのは人間の姿をした邪神だった。奴らは最高軍事兵器であっても容易く破壊してしまった。それに対抗できる兵器を地球軍は作り出した。
それがリンクスーツだ。リンクスーツは邪神に対抗できる神話や歴史上の人物の力を使える兵器だ。スーツには宝石が埋め込まれており、基本的には男女でシンクロ率を高めて変身するもので、一人で戦おうとすると暴走や副作用で死んでしまう。
この物語は、そんなリンクスーツで繋がったある二人の男女の闘いを描いたものである。
西暦2100年 4月 第15回東京軍事学校入学式
「よし!入学式だ。これで俺も立派な軍人になって病気持ちの母さんに楽をさせてあげられるぞ」
「おい!貴様!入学許可証を出せ!」
「はい!す、すみません‥やっぱ軍人の人は怖いなぁ」
「おいおいヒロ!ビビり過ぎだぞ!もっと軍人らしく堂々としてろよ」
「あ!ルイーシュ!」ルイーシュと呼ばれた眩しい金髪の彼は、ヒロの中学からの同級だ。中学からいつもヒロのことを気にしてくれており、ヒロからはいいやつという印象を持たれている。
入学式では「お前らは軍人だ。日本!いや世界のために命を尽くせ!そのために我が校で学問に尽くすのだ!」学校長の話が終わり生徒はクラスに移動した。
クラス分けでは成績のいい順A〜Dまで計50名に分かれている。
ヒロのクラスはDだった。
「入学できただけマシかもしれないけど、ドベはちょっと凹むな〜」ヒロは席に座り落ち込んでいた。
すると、「まぁそう凹むなよ!ヒロ!」とルイーシュが励ました。ちなみにルイーシュはDクラスの首席だった。
ガラガラ‥先生が入ってくるなり、文句を言いながら赤髪ロン毛の女の子が入ってきた。
「私納得できないです!!!成績Aの1位なのになんで!クラスがDなんですか!こんなゴミくずどもと一緒に授業なんか無理です!」彼女の名前はユイ・エペルだ。