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レオ・ザ・プライド  作者: ろくみっつ
1章:傲慢の目覚
15/26

第十五話 その札は切り札足るのか

お久しぶりです!!!

やっと更新できます!!!遅くなって申し訳ありません!

お楽しみください!

『|傲慢なる獅子《》レオ・ザ・プライド』の化身__レグルスが俺に試練を与えると宣言したあの日から丁度一週間経った今日、俺はウリエルさんから呼ばれて地下施設の一角にある開発部のオフィスとも言える場所へ来ていた。


 目の前には多くの資料を机に広げながら片手間に遅めの朝食をとっているウリエルさんが居る。


「すまねぇな。いきなり呼び出して」


「いえ、問題はないです。けど、どうしたんですか?何かレグルスのことについてわかりましたか?」


「あぁ~……。分かったと言えばわかったし分からなかったと言えばわからなかったよ」


「えっと……どういうことですか?」


 俺が訪ねたことに曖昧に答えたウリエルさんは、少しだけ笑うと俺に座れと席を勧めてきた。


「さて、じゃあ今回のお前の中にある『傲慢なる獅子』についての調査結果を発表するぞ」


 ウリエルさんは資料を束ね、それらを持ち言う。

 俺はゴクリと息をのみ、次の言葉を待った。


「調査結果、『傲慢なる獅子』についてわかったことは……」


「ことは……?」


「試練というシステム自体が何処の記録にもなかったことから、初見の事象であること、そしてそれについての対策が全くわからないことが分かった!!!」


「……。は?」


 思わず茫然とした声が漏れる。

 ウリエルさんの言ったことは、すなわち何もわからなかった。ということに他ならないのだから。


「いや、すまん。俺も古いものから横道にそれてるまで全部ひっぱり出して全力で調べたんだが、まったくと言っていいほどに文献が見当たらなかったんだ……。

 というよりそもそも『傲慢なる獅子』の資料自体ほぼなかったんだよ……」


「資料が、ない?」


「あぁそうだ。全くと言っていいほどに『傲慢なる獅子』に関する文献や報告書や伝説ってのがないんだよ。他の大罪神装は多かれ少なかれあるもんなんだがな」


 資料がないから、前例があったかもわからないし対策もできない。ということだ。

 俺は落胆の色が隠せず、ため息を吐いてしまう。


「すまんな。俺としてももう少し良い報告ができればよかったんだが……」


「いえ、大丈夫です。まぁ、試練をどうするかわからないってのは不安ではあるけど、俺も俺で自分のできることをやっていきますから」


「そうか……。なら、俺からの詫びとして試練に対してのちょっとしたアイテムをやろう」


「アイテム、ですか?」


 俺は思わず首をかしげる。対策ができそうもないという話だったのだが、何かあるのだろうか。


「まぁ、これが何の役に立つかは微妙なところではあるが、万が一の保険としては十分使えるモノだと思うぞ」


 そう言ってウリエルさんは長細い紙を俺に渡してきた。その紙には表にも裏にも綺麗な紋様が描いてあった。


「これは人間が天使へと『転生』する時に使うアイテムでな。この札に少しの魔力と血を流すことで天使へと至れるっていう優れモノだ」


 俺はびっくりして、その札を凝視してしまう。こんな紙切れ一枚で天使になれるというのは少しばかり信じがたい話だ。


「それを渡したのは別に詫びに天使にしてやるってわけではないぞ」


「じゃあ何のために、ですか?」


「お前が試練をクリアできなかった場合、レグルスはお前を食い殺すとか言っていたようだから、レグルスを一時的にでも抑えるために、お前が正の力を使えるようになっていたほうがいいと思ってな。

 大罪神装ってのはその名の通り〝大罪〟をつまり負の力がエネルギーなわけなんだが、天使や大罪神装の抑止目的で造られた元徳神装の持つ正の力を使えば、抑えるくらいはできると踏んでな」


「なるほど……じゃあ今すぐにでも使ったほうがいいですよね」


 と俺が聞くとウリエルさんは少しだけばつの悪そうな顔をする。


「いや、そうしたいのはやまやまなんだけどな。その前、お前には色々考えてもらわなきゃいけないことがある」


「……?」


「あぁ~、なんだ、分かってないかと思うが、それを使えばお前は天使になれるんだがよ。天使になるってことはすなわち__人間を辞める(・・・・・・)っていうことになるんだよ。

 特殊な力を持つわけだから特殊な力を持つ奴は寄ってくるし、人間の常識で生きるにはちと厳しい体になる。なによりも、寿命が天と地の差ができてしまう。お前の親しい奴は、お前が天使で一人前になるころには死んじまうくらいの歳になってるかもしれねぇ。自分の知ってるやつが、親しい奴が老いて死んでいくのってのは、つらいもんだぜ?」


 ウリエルさんはそう言い切った。

 そして、だからもっとよく考えて使ってくれ。と言ってから俺に部屋に戻るように言い自分も研究室に戻っていってしまった。


 残された俺はウリエルさんの言葉を考えながら、茫然とするしかなかった。

如何だったでしょうか?

もっと深く書いたほうがいいのか悩ます……。

次回は、どうするかまだ決まっておりませんが多分近いうちに物語は一気に加速します


では、今回はこの辺で!

引き続き更新しますもうひと作品もよろしくお願いします!!!

ではノシ

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