どこぞのアタマのイイ神様は、思ったより豆腐メンタルだった。
続きです。
何が問題だったのか? 解答編でございます。
※途中に出てくる『クラスC―2』及び『クラスB―4』については第一部 補足事項の加筆【管理神のランク】を参照してください。
(2015.3.11)
【最近大世界持ちになってブイブイいわしてる◎】
◎:いやぁ、思いつきでやってみたら結構稼げるもんだねぇ♪
◎:神力も貯まって万々歳。神ケットの競売で「アレ」が出品されても余裕で勝てそうだわ♪
●:こんちわ~♪
○:おじゃましま~す♪
◎:はいはいどなた……げぎょ。
●:『げぎょ』じゃないです、観測員その一です。
○:同じく、観測員その二です。
◎:カ…観測員サンガナンノゴヨウデショウカ?
●○:私らは用が無いですヨ。
◎:……ε-(´∀`*)ホッ
●○:用があるのは……こちらの皆様方です。
(ぞろぞろと「上」のカミサマ方=以下■□◆◇=登場)
◎:ぴぎゃ!? ナンデナンデナンデコノ方々がっ!?
●○:統合観測官から『ご案内頼むねぇ~』言われたんよ♪
●○:んじゃ、後は皆様でご歓談のほどを……
◎:あ、あ……待って、見捨てないで……行っちゃったよ。
(ぽんっ、と◎の肩を叩く■)
■:やぁ、◎くん、最近仕事頑張ってるねぇ♪
◎:ハ、ハイ、トッテモトッテモガンバッテルデアリマス。コレモショセンパイガタノオシエノ……
□:いや、そんなお世辞はどうでもいいんだわ。ちょっと訊きたいことがあってね。
◎:ナ、ナンノコトデアリオリハベリイマソカリ……
◆:いや、キミが管理してる「世界」なんだけど…『Dale Russell』って誰?
◎:きょ?
◇:◎の持ってる「世界」の『副管理者』だよ。他にも『武本 出水』、『上坂 肇』、『丁 士源』、『Kein Blueriver』、『Damian Christopher Mahoney』、『Edwin Elmar Pütz』、『Timothée Albéric Corot』、『Иосиф Геласиевич Лисицын』、『Harane Banjow』ってのも居たよねぇ。
■:◎くんの眷属ならちゃんと「眷属届け」出しとかないとダメでしょ?
◎:ソ、ソウデスネ。
□:◎くんの眷属で「無い」のなら……そもそも[世界]に触れる資格すら無いんだけどねぇ?
(SE:ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……)
◎:あわ……あう……あえ……あい……あうううううううううううううう……(がっくし)
* * *
【観測員詰所にて】
●:……で、結局どういうことだったんですか?
統:それな、◎の管理下の「世界」に『シミュレイションゲーム』と言うのがあってな。
○:はい。
統:架空の世界の環境を設定してソコに架空のイキモノ放してソレがどんなことするか、ってのを見て楽しむモノなんだとか。
●:ソレって神様のやってる事と似てますねぇ?
統:うん、◎は名前も『THE G.O.G. ~神様ゲーム~』って名付けて、[世界]を『サーバー』に繋げるようにして、と、なんやかんややって管理下世界の『パソコン』で「世界」が管理できるようにしたんだとか。
○:でも、ソレやったら『信仰』はその副管理者に行かないんですか?
統:そこが◎の悪い方にアタマの良いところで、副管理者が得た信仰の四割が◎のフトコロに入るように『プログラム』してあったんだと。
●○:四割? それって酷くね?
統:まぁ、管理下世界の副管理者はゲームで生活してるんじゃなくて『息抜き』でやってるから自分達の信仰は全て自分の持ってる世界に消費してたんで問題も起きなかったようだよ。
●○:へ~……。で、◎はどうなったんですか?
統:ソレがな……出世した。
●○:ゑ゛?
統:新しい[世界]の管理方法を確立した。言うことで三階級に特進。
統:ただし、行状は行状、ソレを不問とする代わりに今まで持ってた「世界」と「世界」から得られた神力は没収。「世界」は改めて副管理者にそのまま管理権移して運営させることになったんだわ。
●○:じゃ、じゃあ副管理者達は神扱いなんですか?
統:神扱いと言うか……副管理者達が◎の世界で生を終えたらコッチに勧誘することになったし。
●○:うわぁ……。
統:まぁ、言うてはなんだが[世界]はこんな話してる間もポッコンポッコン増えてってる訳で、管理神の数もココまで来れるヤツが中々居ないんでヘタすると管理神不足起こしかねないし、丁度良かったと言えば言えるんだわ。
●○:なんというか……「上」の方々すげぇ。
統:それは同感だよ。で、だ。
●○:はい?
統:この案件についての●○の最後の仕事だ。
●○:はっ!(キリッ)
(続く)
●と○のこの案件における「最後の仕事」とは何でしょうか?
それは次回のお楽しみ。