豊かな日常の鼓動。漆
たいぶ遅くなりました。
なんか書き方分からなくなってきた
また次の更新はいつのことになるやら
それではどうぞ豊かな日常の鼓動。第七話です
「あれは友達といっしょに境界付近で遊んでいた時のこと」
「言ノ葉には友達がおったのか!?意外じゃ…」
ほっとけ!と心の中で叫びつつあの日の出来事を思い出してゆく。
「アイシアって名前の女の子が一人だけ居なくなったんだよ、それで境界付近の施設の中をくまなく探したんだ…だけど居なかった」
「境界にはおらんかったのか?」
「最初は境界にいなかったんだ、だけど戻ってみたら居た、しかし、その彼女は境界へと手を伸ばしていた」
「なぜじゃ?」
「わからない、何しろ本人じゃないんだから。」
それもそうかと頷くヘリオ。
「続けるぞ....アイシアは境界に手を触れてしまった....そして僕以外の皆の記憶から消えた」
「拒絶、じゃな....」
「拒絶、とは何だ?」
「境界は存在してはならないものが触れると拒絶しよる、その衝撃で触れた者は消し飛ぶ、更に余波が存在していてのその余波は、触れてしまった物に関する記憶を消し飛ばす力があるのじゃが、しかしなぜお主の記憶だけ残っておるのじゃ?」
へリオは長々とした説明を終えたあとに疑問を投げかけてきた。
その表情は、真面目そのものである。
「それはわからない、もしかしたら母さんなら知ってるかもしれないけど母さんはいつ帰ってくるかわからないし....」
「孤咎の奴め....!?」
僕は突然へリオにキスをした。
理由はわからない、でも何か、頭がボーっとして....フラ....フ....ラす....る。
....此処は何処だろう....
....僕はどうして此処に....
....つか、ほんとに此処何処!?
真っ暗でなんにも見えないんですけど!?
どうなってんだよこれ、意味がわからないよ。
だーれーかーたーすーけーてー!!
『うるせぇ!少しは黙れねぇのかカス....』
声が聞こえた、その声は聞き覚えのあるアニメ調のキンキン声だ。
しかし、思い出せない、誰だったかな。
『お前なぁ....全部聞こえてっかんな、殺すぞ』
あ、思い出した。
アイシアだ、口は悪いし、やたらと声高いし、うるさいし、ガサツだし、お嬢様なアイシアだ。
『四つ余計だ!マジで殺すぞ』
ごめんごめん、で、僕になんか用?
早く帰りたいんだけど。
ヘリオとイチャイチャしたいんだけど
『あーうるせぇ、特に用事はねぇからさっさと帰れ、出口はあっち....じゃなくてこっちだ....多分』
どっちだよ!
いい加減にしろよ!
つかお前、消えたんじゃなかったのか?
『だからうるせぇよ、でも確かに存在は消えた、だからこうして境界やってんの』
は?
今なんて?
ごめん聞こえなかったもう一回....
『嘘つくなよ、殺すぞ』
ごめんなさい、全部聞こえてました。
殺さないで....
で、何?
お前が境界になったの?
どうして?
『聞きたいか?』
もちろん。