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第2話

~ランキングバトル当日~

俺らは大会参加者の控え室にいた。

「葉弥先輩、鍵葉先輩、優華ちゃん。協力してくれてありがとうございます。」

俺らは葉弥先輩達にお礼を言っていた。俺が頭を下げるのに合わせ。

『ありがとうございます。』

と言ってフア達も礼をした。

「別にいいよ。鍵葉も俺も暇だったし、優華はいつも小雪ちゃんによくしてもらってるしね。巫桜(みさ)はご存知のとうりあまりこう言うの好きじゃ無いから来なかったけど…」

巫桜とは葉弥先輩の義理の妹だ。ものすごい美少女だ。言うなら黒髪の綺麗な大和撫子だろうか。ちなみに能力レベルは6だ。一般人にしてはかなり高い方だ。

「ところで8人目は相当時間がかかりそうだけど。」

と葉弥先輩が言った。

驚きだ。葉弥先輩は誰にも言っていない8人目を知って居るのだ。さすがと言うか、何と言うか。人間ですか?

「8人目って誰なんですか?」

フアが聞いてきた。しかし葉弥先輩は、

「太刀君が秘密にして居るんだ。俺は言わないよ。」

葉弥先輩は外に出て行こうとした。

「どこ行くの?」

鍵葉先輩が声をかけた。

「ジュース買ってくる」

そう言って、葉弥先輩は外に出て行った。

「あれ?そう言えば太刀は、なんでレベルローダーがレベル2になっているんですか?」

フアが俺の腕を見て行った。


《レベルローダー》

能力レベルを表す腕輪。ユグシルの身分証明のためにも使われる。

レベル1=白 レベル2=黄色 レベル3=オレンジ

レベル4=黄緑 レベル5=緑 レベル6=水色

レベル7=青 レベル8=赤 レベル9=紫

レベル10=黒 と分けられる


「それがさ、葉弥先輩を誘った時にさ『ランク低い奴が強い奴に勝って優勝するって面白くないかい』と言って来て。面白そうだと思って調節した」

「そんな事しちゃっていいんですか?」

実は物凄い問題になる。情報改ざんだ。普通だったらユグシルはこんな事は出来ない。レベル測定の時に、魔力を放出する薬を飲むからだ。しかし、俺らにはその薬の効果は無く、自由に変えられてしまうのだ。でも、変えられてもふつうは変えたりはしない。この学校では大概の奴は無自覚でもなんでもじぶんの能力に酔っている。能力レベルが高い方が偉いだとか、低い奴は無駄だ、出来損ないだと言われる。しかも、そこそこの高レベルから落ちたとなると、かなりひどい扱いを受ける。浪人生並みだ。

「まあ、本当に能力が落ちたわけじゃ無いし。大丈夫だろう。」

フアはやれやれと言うように肩をすくめた。

『只今より、ランキング戦の開会式を執り行います。選手のみなさんはフィールドにお集まりください。』

と放送が流れた。ちょうど葉弥先輩も戻ってきたので、俺らはフィールドへ向かった。


開会式は簡単な注意事項の説明などだった。学園長挨拶では、魔王がかみまくっていた。今回の大会では、出場チームは16チーム。トーナメント形式だ。チームを全滅させた方の勝利として相討ちの場合は両者とも敗北となる。また、チーム登録している選手は、不意打ちで参加してきてもいいと言う。なかなかシビアなルールだ。因みにうちのチーム名はフライパンだそうだ。これは酷い。


一回戦

ゲルマニウムVS俺らはボッチ研究会


ゲルマニウム

平均能力レベル6 チーム人数12人

男子6 女子6

個人個人が強いチーム。バランスが良いチーム編成になっている。中学生の頃の友人どうしで構成されている。


俺らはボッチ研究会

平均能力レベル5チーム人数8人

男子8人

名前に合わずチームの連携が取れたチーム。

知能戦が得意。科学研究家と言う部活の部員で構成されている。


一回戦は俺らは控え室で観戦だった。

「この戦いはどうなりますかね?」

俺は隣に座っている葉弥先輩に聞いた。

「これはボッチが勝つね」

「どうしてですか?」

葉弥先輩に尋ねると同時に試合が始まった。

「あのボッチは、知能戦が得意と言われている。そして小太りした体型だ。この情報だけだと、彼らは運動が苦手だと考えなくも無い。だが、彼等のパッシブはスピード強化や肉体強化だ。チームバランスもガードマン(防御役)も居る。かなりバランスのいいチームだ。ゲルマニウムは中学生の友人で構成したらしく、チームワークはとても良い。個人個人も能力が高い。しかし、チームになって友人と一緒に戦えと言われても能力を引き立てる戦いは難しい。ボッチはかなり研究をしてたからな。おそらくボッチが圧勝だ。」

葉弥先輩は控え室の観戦用のテレビの方に向き直った。俺もテレビを見た。

現在ボッチはゲルマニウムの男女を一人ずつ倒していた。緑のメガネをかけたボッチ研を中心にボッチ研が集まった。全員ほぼ無傷だ。一方ゲルマニウムはみんなボロボロになっている、ほんの数分で一体何があったんだ?

フアに聞くと

「赤いメガネの人が光魔法で視界を奪い青いメガネの人が先陣を切って突っ込んで速攻をかけた」

と言うことだ。ある程度理解できた。おそらく、速攻をかけた後に主力の黄色のメガネと黒のメガネがレベル7の奴を倒したのだろう。光魔法の『フラッシュバン』で視界を奪われていたのもあり反撃することも出来なかったのだろう。

ボッチ研が緑のメガネの人の周りに集まると緑メガネが魔法を唱えた。手を前に突き出し目をつむった。緑メガネは能力レベル7と言う情報だ。ボッチ研の中では最も高い能力レベルだが情報によると彼のパッシブは『ウォントフレンド』と言う仲間の魔力を使うことができるパッシブで速攻に向かなかったのだろう。そして今そのパッシブでデカイ魔法を使おうとしている。演唱が終わり魔法陣が緑メガネの足元に現れる。


(説明:魔法について)

魔法は自分の魔力を使い創り出す力である。

魔力には個人差があり、多いほど大きな強い魔法を使える。

魔法を使うには演唱が必要となる。演唱は魔力を安定させ、きちんと魔法と言う力になるようにする。その後、魔力を体の外にだすことで魔法陣を作り魔法の名前を言うことで名前に言霊が含まれ魔力が形のある魔法と言う力となる。魔力が多く使い慣れている人は演唱が無くても魔法使える。わかりにくいかもしれないが理論的なものになってくるらしい。わからなくても特に問題は無い。


「タケミカヅチ!」

緑メガネが魔法を発動した。空から大きな落雷が落ちてきた。そしてゲルマニウムのメンバーの当たった。ゲルマニウムのメンバーは全員倒れた。因みにレベルローダーを持っているもの同士の場合、魔法を受けても魔力が放出されるだけで肉体には特にダメージは無い。しかし、魔法を放出されると個人差はあるが、体から力が抜けて気絶してしまう。魔力は1日ほどで戻る。

「本当に葉弥先輩の言った通り、圧勝でしたね。」

「ああ、そして次は俺たちか〜んじゃ行ますか〜」

葉弥先輩は会場へ歩き出した。俺もそれについて行った。


一期とは設定が違っているかもしれませんが気にしないでください。

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