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番外編? フアの誕生日3

数分後クルアからの連絡が来た。

あと10分後には帰ってくるそうだ。

「とりあえず、みんなクラッカーとその他もろもろを準備しようか」

葉弥先輩の合図と共にみんなが準備を始めた。

クラッカーをもったり、帽子を被ってみたりと、それぞれの準備を整えた。

そして10分後…

「ただいま〜」

「ただいま…」

2人が帰ってきた。

そしてリビングに入ってきた瞬間

パン!パン!

クラッカーを一斉に放った。

「「ハッピーバースデー!!」」

「…………はへ?」

フアは驚きで何が何だかわからなくなっていた

「誕生日おめでとうフア」

理解できていないフアに俺は手助けをする。

「あ!」

思い出したようだ

「やっぱり覚えてなかったんだにゃ」

フロウはやれやれといった感じに首を振る。

「でもお前自分の誕生日覚えてなかったよな」

クスクスとみんなが笑う

実はフロウもなぜか誕生日の月になると自分の誕生日を忘れる。

習性か何かなのだろうか。

「どれどれ、立ち話もなんだ。とりあえず座ろうじゃないか」

葉弥先輩に言われみんな豪華な料理の並ぶ席に着いた

「どれ、みんな席に着いたし……改めて誕生日おめでとう!フア!」

俺が言うとみんなそれぞれおめでとうと言った。

「あ、ありがとうございます……」

フアは少し戸惑った反応を見せた。

「…………嬉しくなかった?」

クルアが心配そうに聞いた。

俺もフアの反応がイマイチだから正直ヒヤヒヤしている。

「い、いえ、なんと言うか。こんな感じに祝ってもらうのは初めてで、小さい頃は親の都合ばかりのパーティーで……こんな風にきちんと祝ってもらえるのは初めてないんです……それが、嬉しくってどう反応すればいいのか……」

フアは泣きそうな顔で言った。

「笑えばいいとゲフゥ!」

フロウに優華ちゃんが触手で軽くチョップをした。ナイスだ!

しかし、フアには微妙に台詞が聞こえていたらしく、嬉しそうに笑った。

「やっぱり、フアちゃんには笑顔が一番ね」

鍵葉先輩が言うとフアは恥ずかしかったのか頬を赤くした。

「とりあえず、料理冷めないうちに食べようか」

葉弥先輩が言ってみんな料理を食べ始めた。

料理がだいぶ減ってひと段落したところで、鍵葉先輩がケーキを出してきた。

「先に出しちゃうとみんなケーキしかたべないからね」

鍵葉先輩はケーキにロウソクを刺していく。

「みんなで頑張って作ったんです!」

優華ちゃんが言うとフアはすごい!と言ってケーキをまじまじと眺めた。

みんなで作ったケーキは市販の物とは違った良さがあった。

俺は刺したロウソクに火をつけていった。クルアはその間に電気を消してくれた。

ロウソク全てに火が灯りなんと無くケーキが幻想的な感じになった。

「ハッピーバースデートゥーユー」

小雪が歌いだすと、みんなも一緒に歌いだした。

『ハッピーバースデーデイディアフーアー』

『ハッピーバースデートゥーユー』

そして歌い終わるとともにフアはロウソクの火を消した。

みんなで拍手した。

小雪が電気をつけた。

みんなの手にはいつの間にかプレゼントがあった。

そしてそれぞれフアに渡していく。フアは嬉しくて泣いていた。

ついでに調理器具のことも話すと

「私のためだったなんて……本当にありがとうございます!」

と言って笑顔で泣いていた。

フアの誕生日パーティーは大成功で終わった。


みんなが帰って部屋では話したいことがあるとでフアが残った。

「で、話って、なんかしたか?」

正直心の中では少し期待していた。

告白かなーと。まあ、すぐにそんな雑念は振り払って平常心を維持することを意識した。

一応のためベランダで話すことにした。部屋の中はパーティーの後だから散らかっているのもあった。

「話というのはですね……」

「お、おう」

フアは少しもじもじしていた。

正直心臓バクバクだった。

ものすごくフアが可愛く見えた。

そうだ、もし告白だったら速攻でOKしよう、うん、そうしよう。

何てことを思いながら次の言葉をまった。

「わた……私、太刀が好きです!家族とかそういうのでは無くて、恋愛対象として太刀が好きです!」

やったぜ大勝利!!

「お、俺もフアが好きだ。同じく恋愛的に……」

これめちゃくちゃ恥ずかしいんですけど……

「本当ですか!?」

「え、うん、さすがにこの場面で冗談は言わないさ」

外でよかった……俺の顔絶対トマト並みに真っ赤だろ。

「で、でも突然どうしたんだ?」

落ち着きをなんとか取り戻そうと空を見上げる。無駄に空が綺麗だ。

「先日のあの一件の時本気でもう太刀とは離れ離れになると思いました。その時、遠慮とか恥ずかしいとかで言えなかったことが一杯あったのを思い出したんです。そして太刀が助けてくれた時、私は決心しました。今まで抑えてた気持ちをきちんと伝えようと。後悔しないようにしようと。なので、今言いました。突然で驚きました?」

顔から熱が引いたのでフアの方を向いた。

「驚きはしたけど、嬉しさと恥ずかしさが勝ったかな?」

また顔が熱くなったので空を見た。

なんと無く星が俺を嘲笑ってるように感じた。

それとも、お互い気持ちを打ち明けられたことを祝福しているのだろうか。

「あはは、太刀はもっとロマンチックな方がよかったですか?」

フアが心配そうに聞いてきた。

なぜだか無駄に意識してしまう。

「いや、ロマンよりも好きな子に好意を告げられたことに感激してる」

「感激だなんて……」

「でも、なんで今言ったんだ?」

「誕生日だからですかね……後は、今言わなきゃもう二度と気持ちを伝えられないような気がして……」

「はは、そうだったか、でも、俺は逃げないしフアが幸せになれるまで一緒にいるつもりだったからな」

「そ、そうですよね!私何を焦ってたんでしょう」

「でもまあ、よかったよ。フアの気持ちが知れて…………ところでだけど、今のはこれから俺らは恋人同士になるって意味の告白でいいの?」

彼女いない歴=年齢の俺にはどうしてもそこが知れたかった。好きって言っただけだよーみたいなのだったら今すぐ飛び降りてやる。

期待していた自分を殺してやる。

「いえ、恋人飛ばして婚約してください」

「はへ?」

いえ、の瞬間微妙に体を浮かせたが次の言葉で体が逆に部屋側へ言った。

「言ったじゃないですか、後悔しないようにするって」

「言ったけどさ……」

婚約なんて大事なことこんな簡単に決めていいのだろうか…

「それに太刀は、一緒にいてくれるって言ったじゃないですか!」

「言ったが…」

「それとも太刀は私は嫌ということですか?」

涙目になってフアは言った。

「いや、めちゃくちゃ嬉しいよ。うん。だけど、もし将来俺よりいい人が現れたら……」

「私の中では太刀が一番なんです!太刀以外ありえません!太刀は私のことを数え切れないくらい助けてくれています!私は太刀が好きなんです!大大大好きなんです!太刀以外ありえないんです!!」

俺は顔が真っ赤になっていた。

言っていたフアもハッとして顔を真っ赤にしてしゃがみこんだ。

正直ぶっ飛んだ話かもしれない。婚約だなんて。

でも、俺も男だ。フアの気が変わったら俺は消えよう。

腹をくくれ。太刀!

「フア、俺もフアが好きだよ。だから……」

フアの手を取ってポッケから小さな箱を取り出した。

「それは……」

俺は箱を開けた。中には一つの指輪が入っていた。

「これはな、母さんが俺が高校に入った時に本気で好きになった相手にあげなさいって渡してきたんだ。だから俺はこれをフアに……」

その指輪をフアの薬指につけた。勝手に指輪がフアの指にフィットするサイズになった。

「もらっていいんですか?私なんかが……」

「だって、俺と婚約するんだろ?それは婚約指輪だと思ってくれ」

フアは口元をおさえて泣いていた。

「ありがとうございます!ありがとうございます!」

「こちらこそありがとう、俺なんかを好きになってくれて、そして、これからよろしく、フア」

「はい!」

フアは涙ながらに最高の笑みを浮かべた。


いやいや、インパクト求めたら二人とも婚約しちゃいましたよ。

てか、番外編にしちゃいけない内容な気がしてきました。

まあ、いつも通りだしいっか〜(駄目です)


全く更新できなくてすみません。

少々忙しかったのと貯めといたデータを消してしまいやる気がおきませんでした。


いつも通りやりたい事書きたい事書いていきます。

よろしければ応援よろしくお願いします。

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