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うんぬん 【掌編小説集】  作者: ナユタ
◆あの人の唄◆
18/21

埃まみれの唄

随分と疲れた顔になったもんだ

知っているよ 俺を捨ててからだよな


俺はホコリ アンタから出たホコリ

汚いものを見るような眼差し

アンタが落としたものだろう


拾ってみろ きっとかなり重い筈だ

埃まみれで触るの嫌か


自分より上がいたから 現実を見たから

一番じゃないと知ったから

忘れかけていた 埃まみれのホコリ




随分とやつれた顔になったもんだ

知っているよ 夢を捨ててからだよな


俺はホコリ 故意に落としたホコリ

これだけは自分の固有財産

一番でなくてもいいだろう


持ってみろ きっと自信が蘇る

埃まみれの寂れた宝


自分より上がいたから 自惚れだったから

特別じゃないと知ったから

掃除しなかった 埃まみれのホコリ




拾うと重く 手は汚れ

それでも自信は湧いて来た

ホコリはゴミではなくなった



自分より上がいたから 言い訳にするから

目を逸らせないと知ったから

捨てられなかった 埃まみれのホコリ



my dusty pride

埃まみれの誇り

テーマは「誇り」。良く言えば言葉遊び、悪く言えばダジャレにより出来た唄です。夢を諦め、捨てた誇りはいつしかゴミに。劣等感を感じないのは一番に立つ人間だけですが、それで誇れるものを捨てるのは勿体ないですよね。


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