表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実の裏には魔法がある  作者: ロタ
1/41

1話『非日常の境界線』


携帯のアラームが鳴り響く。

全身がギシギシと軋むように痛い。

筋肉痛とも違う、内側から焼けるような熱を伴う痛みだ。体を起こすのも一苦労。

そんな中、目の前にはとびきりの美少女がいる。

昨日までの自分なら、こんな現実を想像するどころか、ただの夢物語だと思っていただろう。

でも、目の前にあるのは現実――そして、この痛みもまた紛れもない現実だ。


「あっ、起きた? おはよう、真くん」


「あぁ……おはよう、凛。やっぱり夢オチってわけではないのな」


視界に映るのは、真っ白な肌と透き通る瞳を持つ少女、冬川凛。昨日の出会いは衝撃的だった。

普通の帰り道が、彼女の存在によって非日常へと変わってしまったのだ。

正直、彼女のことは何も知らない。

何故こんな素性も知らない子が家にいるのか――その答えは、昨日の学校帰りに遡る。


20XX年6月3日。

この日まで、俺――鷹野真は普通の高校生をやっていた。

いつも通り学校に通い、黙々と授業を受ける。友達もそれほどいない俺は、早々に帰路につき、家で漫画を読む。

特段不満はないけど、あえて言うなら少し刺激が欲しい――そんな毎日だった。今日までは。


……ん? この辺、いつもより人が少ない気がする。普段ならそこそこ賑やかな通りなのに、行き交う人の姿がほとんどない。

車も一台も通らない。でもまあ、通ってても通ってなくても関係ないし、気のせいだろう。


――いや、気のせいじゃない。

大通りで車が一台も走ってないなんて異常だ。

妙な静けさに気づいたのは、その数分後だった。


腹減ったな……コンビニでも寄ってパンでも買おうかな。

いつも通りの気分で、近くのコンビニに入る。


自動ドアが開き、コンビニ特有の入店音が響く。

何買おうかな……おにぎりとか? いや、家にお菓子もないからついでに買うか。

カゴに欲しいものを詰めてレジに向かう。

でも、そこには誰もいない。――というか、このコンビニに入ってから一度も店員を見かけてない。


「すいませーん、誰かいますかぁ?」声をかけても返事は返ってこない。


店員がいないなんてこと、普通ならありえない。でも、セルフレジがあるし、別に問題はない……はずだ。

それでも、何かがおかしい。この静けさが気味悪い。


「まあ、さっさと買って帰るか……」そう思ってコンビニを出た、その瞬間だった。


――ズガァァン!


轟音と共に地面が揺れる。雷でも落ちたのか?バッと振り返る。煙が上がっているのが見える。


「何だよ、これ……」 


雷が落ちたなら空を見ればわかるはずだが、頭上は快晴だ。にも関わらず、さっきの音と揺れは確実に異常だ。


少し怖いが、何が起きたのかを確かめないと気が済まない。

煙が立ち上る方に足を向けた。

この選択が俺の人生を大きく変えるとは、思いもしなかった――。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!初めての小説活動なので、まだまだ至らない点も多いかと思いますが、少しずつ作品を向上させていきたいと思っています。

もしこの話が気に入っていただけたら、ぜひブックマークをお願いします!

これからも頑張っていきますので、応援してくれると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ