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新人冒険者と銀級・金級冒険者達(6)



「悪いけどこの魔剣は引き取る事は出来ないのぉ。こりゃ呪いの魔剣『ルーンイーター』じゃ。こんなもん王に献上したらワシが処刑されるわい」

「ルーンイーターって満月の光に魔力があるって信じられてた頃にその光すらも吸い尽くすってあのルーンイーターか?」

 

 冒険者ギルドに戻ってドラゴニュートが持っていた魔剣を買い取って貰おうとしたがギルドマスターであるアップソンの爺さんとミラーさんに別室に俺とヴィクトル、アルテナ、ランタが呼び出された。ランタはルーンイーターについてしらない様子だった。

 

「大昔は月の美しい光には魔力が上がってその光を浴びて魔物や魔獣が魔力を得ているっていう伝承があるの。そこでその力さえも吸い尽くすほどの強大な力持つ魔剣がルーンイーターよ」

「豊富な魔力もって筈の竜種のドラゴニュートの魔力も吸い尽くしてたからな・・・」

「えっ?ならジークさんは普通に使いこなしてるんですか?」

「相性がいいんだろうな。一時魔剣使ってたんだが折った事があるからな・・・」

「ま、魔剣って折れるんですか?」

「普通はあり得ないんだけどねぇ~。魔力相性がいい魔剣っていうのはあるのよねぇ~」

 

 実際にヴィクトルが使ってる片手剣も魔剣である。ゴブリン・ソードマンが持っていたものを使用したらはまったのだ。 魔剣は武器を扱う魔物が持っていたり、魔獣が守護している事がある。

 

 取りあえずは今回の件は解決したが今後は辺りの見回り強化をすると冒険者ギルドと騎士団との話し合いで決まったそうだ。

 

「んじゃ、取りあえずはギルドの飯処で打ち上げと行くかのぉ?」

「いや、イオナさんの立ち飲み屋じゃなくていいのかよ?ジーク」

「ヴィクトル。立ち飲み屋って 何の事よ?それにイオナさんってジークが惚れ込んでる娼婦のこと?」

「待って待って待って!? 娼婦って何の事だ!?」

 

 どうやら、女冒険者と冒険者ギルド内の受付嬢たちは色気仕掛けをしても靡かない俺が惚れ込んでる娼婦がいるという噂があるそうだ。

 

 マジか。娼婦区は確かにイオナさんの立ち飲み屋から近い。間違いだと訂正するのも面倒臭いしいいか? いや、アルテナがこの場にいるともっと面倒臭い女が飛んでくるか。

 だが、連れてくとめんどくさくなるか。落ち着けて飲める場所なのに騒がしくなるのは・・・

 

「ミラーさん。どうしたらいいんだ?こういう場合」

「エレノアちゃんが団体予約とってくれてるとってくれてるわ~だから一度くらい連れてて上げてもいいんじゃないのかしら?」 

「ランタらは?どうするんだよ?」

「ブドウジュースぐらいあるわい。気にするな」

 

 ◇◆◇◆

 

「いらっしゃい。お好きな席へどうぞ!」

「町外れの立ち飲み屋・・・こんな所があったなんて・・・」

「いや、お前ら女じゃん?娼婦区通り抜けねぇとこれねぇから女だけで来るのはな?」

「あー、反対方向は貴族区だから冒険者だと通り抜けにくいからか。納得だわ。エレノアさんは貴族の出だし・・・」

 

  受付嬢のエレノアは貴族の出でこの店には入りやすい。まぁ、娼婦区は工業区とも近いために夜になると賑わう。 

 

「ランタ。娼婦の姉ちゃんらにたくさん名刺貰ってたけどどんな気分ですか?」

「僕達がいるのに浮気ですか?」

「エレック、アニス。そのああいうお店の前初めて通ったからどうしたらいいのかわからなかったんだから攻めないでよ」

「まあ、あそこ通るとああなるから社会勉強だな」

「そういうヴィクトルとカルテはどうなのよ?」


 まあ、娼婦の店の前に通ればそうなるわ。冒険者パーティは男女構成が多いために結構そういう色恋沙汰はあるし、優秀な冒険者は一夫多妻を認められている。

 

「オレらはイオナさんの店には中々これないよ。そもそも銀級パーティで長期依頼を引き受ける事が多いのはアルテナもしてるだろ?」

「それにンなところ通ってみろ?ケリーに殺されるわ!」

「浮気は許さない」

「店でダガーナイフ出すな!」


普段とは違う顔触れにイオナさんは笑みを見せてテーブルに料理を運んで来てくれた。ここはギルドマスターが出してくれるから好きに飲み食いしても良いと行ってくれた。ギルドマスターが乾杯というと皆好きに飲んだり食べたりし始めた。

 

「ちょっとジーク!冒険者ギルドの唐揚げよりも美味しいわよ!?」

「言うな。バレたら色々と面倒臭いだろ?こっちのが落ち着いて飲めるし、飯も旨い。常連客も仕事の事忘れて楽しく飲める場所だからな・・・」

「にしてもジークが惚れ込んでる娼婦の噂はこれでおしまいか」

「ジーク?娼婦って何の事だい?」

「イオナさん、いや、え~とそのぉ~」

「冒険者ギルドでジークさんが娼婦区に通ってるからお気に入り娼婦に惚れ込んでるって噂が・・・」

 

 ランタバカ野郎。正直にいうやつがいるか。

 

「アハハハッ娼婦か。けど、ジークがこの店紹介してくれなかった娼婦だったかもしれないからね。間違ってないわよ。ワタシは孤児だったんだけど新人の頃のジークに助けられてここでずっと働いてるからさ!まあ、常連客の中じゃ一番の太客ではあるからね♪」

「イオナさん、他の常連客がツケで飲んでるだけでしょ?」

「所でジークさんとは付き合ってるですか?」

「ブッ!?」 

 

 若いって怖いな。ランタそんなストレートに聴く事ないだろう。どう答えればいいんだよ。

 

「まあ、個人的には感謝してるし好意もあるわよ?けど知っての通り冒険者としての腕があるなら相応しい事くっつくべきだとワタシは思うけどねぇ・・・」

「あらあら~ジークちゃんまたフラれたわねぇ~」

「んな事いってもよぉ。こいつらのやり口娼婦と大差ねぇんだぜ?」

「確かにちょっと色仕掛け多くてウンザリしてそう・・・」


 お前ら好き勝手いいやがって畜生。今日も飲んで嫌なことは忘れてやる。

 

 ◇◆◇◆

 

 「んじゃ、お先失礼しまーす」

 「あいよ!またのご来店待ってるわよ!」


飲み潰れたヴィクトルに肩を貸して先に宿屋に戻るために店を後にした。アルテナとランタもイオナさんの作る料理に満足してまた通いたいと言っている。

 

 一方でジーク達冒険者達が帰ってからギルドマスターとミラーだけになりイオナはため息を吐く。ジークからの好意をまた無下にしてしまったからだ。

 

 「女将さん、もう少し素直にならったいいのに」

 「けど、ジーク君はその特別な人間ですよ?ワタシなんかが・・・」

 「フォフォフォ、ジークはそれでも諦めんと思うがのぉ。別にギルドとしてもそんな事は気にしておらんよ」

 

 ジークからの好意を無下にして店から出た後にイオナの気持ちを組んでやるのが常連客達の酒のツマミでもある。特にギルドマスター、ミラー、エレノアの三人ははずっとこの二人を見守っている。

 


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