束の間の安寧
先程とは空気が一変し、フロイスは終始ニコニコだ
フロイス「さっ!まずは僕からだね。改めて、僕の名前はフロイス・カールだよ!」
「歴人は始皇帝、まぁ、習ったよね?中華の初代
皇帝さっ、僕の能力は見せた方が早いね」
と言いフロイスは杖を先程のように、カンと床に鳴らす。
そして数体の兵馬俑が出てきた。
俺「この兵士は1人でどれくらいの強さなんですか?」
フロイス「んーどうだろう?今の君を殺すのに1秒も要らない位かな?ははっ!」
「まぁ、こんな話はいいんだ次、次〜」
玄野「わしは会った時にも言ったがアンドレ・マジノじゃよ。まぁ、それ以外言うこともないんだけどな」
松田「じゃっ、次は俺だな!!!俺の名前は松田 英気
歴人はオットー・フォン・ビスマルク。俺も詳しくは分からねぇんだが、すげー奴だったんだろ?まぁ、詳しいことよりもとりあえず酒が飲みてぇなぁ!」
俺はやっぱりこの人は苦手だ…声は大きいし、なんか冬なのに白タンクトップ着てるし……
鳥乃「え、えっとじゃあ次は私ですね。私の名前は
鳥乃 美羽ですっ!歴人さんは卑弥呼様ですっ!
仲良くしてくだしゃい、あっ、噛んじゃった
仲良くしてくださいっ!」
はぁ、鳥乃さんは見てるだけで癒されるなぁ……
フロイス「まだいるんだけどもその人達は今出張所だからね。それはまた後でということで……」
「まぁ、自己紹介も終わったし君の歴人を見てみようかっ!」
俺「よ、よろしくお願いしますっ、!」
フロイス「まぁ、誰が来ても落胆だけはしない事だね。こんなの爆死前提の、ガチャなんだからネッ!」
俺は機械に手を入れた。そうすると静かな機械音と共に僅かな痛みを感じた
俺「痛っ」
フロイス「あれれ!?
鳥乃ちゃんから聞いてなかった?」
鳥乃「あっ、言うの忘れてました!!歴人は血からじゃないと分からないんですよ。DNAがその歴人と同じになるのでそこから判断しています」
俺「えぇ、聞いてないですよォ」
玄野「こんなので弱音を吐くな、わしとの特訓はもっと厳しいぞ、血反吐を吐いたくらいじゃ辞めさせんからな!!」
あぁ、なんてことだぁぁと先の事に絶望を感じていると歴人の調査が終わった。
フロイス「おぉ!凄いね。君はあの有名な織田信長を宿しているよ〜、うわーびっくりびっくり」
この発言を聞いて俺以外の全員の場が凍った。
状況が良く分かっていない俺に対して、兵城がニヤリとしながら
玄野「中澤ぁ、楽しい特訓になりそうじゃないか」
と言ってきた。