新たな人物
森の中をゆっくりと歩く。もう2時間は歩いているだろうか?
俺「兵城さん。まだ歩くんですか?もう足が棒になりそうですよ。」
玄野「わしはまだまだ歩けるぞ!お前はわしの半分も生きないだろ、何が足が棒になるだ。はっはー」
「そういやわしはお前の名前聞いてなかったな、
名はなんという?」
俺「中澤 蓮といいます」
玄野「中澤か……そうか、あいつの、いや、なんでもない」
兵城さんは少し何か考えているようだ。それにしても
兵城さんは息の切れる様子が無い。
これは人じゃない。そう確信した俺だった……
その時、何かが押し倒される音と車のようなエンジン音がした。
玄野「止まれ!中澤!!」
玄野がそう言った瞬間、車が突っ込んできた。
玄野と俺が一歩引き迎撃体制で構えていると
中からは30代くらいの剃りこみを入れた男が出てきた
玄野がその男に近づいて行った。
俺「兵城さんっ!待ってください!」
俺の心配を他所に兵城はその男に近づいている
男「おぉ!兵城!助けに来てやったぞ!はっはー」
兵城「よく来てくれたな!英気!」
唖然としている俺を他所に2人は談笑を始めた。
兵城「おぉ、すまんな。こいつは松田 英気わしの親友だ」
松田「おぉ!こいつがお前の言ってた坊主か。俺は松田だ!よろしく頼むな!」
俺「よろしく、お願いします。」
(こ、声が大きい………この人なんか苦手だな)
松田「まぁ!とりあえず乗れさっさと本部へ行って
話しねぇと俺がどやされちまう」
こうして我々は本部へ辿り着いた。