表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忌むべき力  作者: Raa★
6/19

第二章 第一部〜彼女〜

彼女、"轟 彩香"は誰かに襲われ、クラスメイトの家に逃げ込んだ···。

灼熱の炎が照りつける黒色こくしょくの道。陽炎かげろうも舞い、いよいよ夏も本格化してきている。そんな猛暑の中、彼女、"とどろき 彩香あやか"は歩いていた。そして、少し薄暗い路地に入り込んだ。すると···

後ろからいきなり羽交い締めにされ、丸めたハンカチを口に入れられた。

「動くな!喋るな!おら!こっち来い!」

助けを求めたいが、上手く声も出せない。だが、なんとかしなやかな身のこなしですり抜けることが出来た。ひたすら走り抜ける。後からは"絶望"が追いかけてくる。そして、パッと見えた先、一見どこにあるか分かりにくい、クラスメイトの家へと退避する事にした。

「お願い!助けて!早く開けて!」

中から小さく足音が聞こえ、鍵が開けられた音が鳴った。

「···なんだ。朝から騒々しい。用がなければ帰れ。悪戯いたずらなら嬲り殺す(なぶりころす)。」

「変な人に追われてるの!もういい!上がるよ!」

「なんなんだ。全く···」

そうは言ったが、遠くからのドタドタという足音と喧騒に怯んだのかどうなのか、止めはしなかった。だが、入る所を見られていたらしい。

「あっちだ!」

騒々しい足音がこちらへ走ってくる。だが、相手が悪い。走ってくる群衆の前に立ちはだかった。彼、"五十嵐いがらしすずむ"だ。

「ふん。多勢に無勢だな。」

「ならばこちらは一騎当千だ。」

「何をほざく?」

「無駄話をする必要性は感じられない。」

「そんなことを言っているあいだに···包囲したぞ?」

「好都合。術式・サンダー。」

辺り一面に耳をつんざく雷鳴が鳴り響き、地面から上がった閃光の柱はまた1人、また1人と、伝染病のようにバッタバッタと人を倒し、拡散していった。

「ぐぬう···我は···組織の···為···に···」

雑魚の中では格上らしき人物は、苦悶の表情を見せ、力尽きた。背後から、ドアの開く音が聞こえた。

「なに···それ···?」

「力だ。何故与えられたのかは分からない。何に使うかも分からないのなら、必要になれば利用する。」

少し彼女は、人間離れしたその力に恐怖したようだったが、助けてくれた礼を言い、立ち去っていった。






「Tプランは陥落したか···」

「前回と合わせ、DプランとTプランが陥落したわけだ。」

「無能ばかりのこの組織、私と幹部だけの方が強いかも知らん。」

「次こそ、A段階。"能"を持つ者の獲得を。」

「はっ!」

幹部達は、液晶画面ディスプレイの中から冷徹な声で命ずる"誰か"に礼をした。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

少し遅れてしまい、すみませんでした。なんとか話を考えついたので、早速執筆しました!

はてして、意味深展開が入りましたが。能とは?プランとは?組織とは?謎だらけですが、最後に繋がっていきます···。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ