第三章 第一部〜宿敵〜
遅れてしまってすみません!
今までずっと、彼に襲いかかってきたやつらとは···?
「ぐ···!?」
彼は、急に痛みを感じた腕を見た。腕は鮮血に染まり、無機質なアスファルトに朱を滴らせている。ふと、切りつけてきた男に目をやると、男はバイクに乗って走り去った後だった。
「メディック···」
彼が力を唱えると、腕の切り傷はみるみるうちに治癒し、跡形もなく消えていった。
場所は変わり、家に着いた。彼は、先程の謎の襲撃からある事を思ったのだった。
【何者かが僕の命を狙っている】可能性だ。
影の襲撃が良い例だ。影は「お前を倒せば全て終わり」と言った。可能不可能云々はともかく、仮に影を人工物としたなら、それを作った者は影に司令ができると考えるのが自然であろう。そんな化け物を作り出して司令できなかったら真っ先に自分たちが殺されてしまう。だとすると、そいつらは彼を殺すことを目標としているはずだ。···理由は分からないが。
ならば、"コンタクト"を取ろうじゃないか。折角喧嘩を売ってくれたんだ。買ってあげなきゃ悪いだろう。でも、どうやって取るべきか。
彼がとった方法。それは、自らが囮になることだった。適当にそのへんを歩いていればまた襲ってくるであろうという安直な考えだ。だが、その考えは上手くいったようだ。
「今度こそ!」
先程の男がまた襲いかかってきた。人手不足なのだろうか。
「フリーズ。」
彼は力を唱えた。すると、刻は凍てつき、世界が止まった。そして、彼はその男に紙を持たせた。
『私は君たちのボスにお会いしたい。如何かな?』
そして、その場を立ち去った。
後日、日時の書かれた紙が投函されていた。
『12/18 18:00 園々原396-42』
詳しい説明はないが、その時間にここに来いという意味で間違いはないだろう。
御丁寧にも時間ジャストに来てやった。今目の前に聳えるこの建物が倉庫に見せかけたギャングの根城だとは思わなかったが。そして、シャッターを開けた先に居たのは···············
影ほどではなくても、自分に似た容姿の、そして忘れたことは無い、成長した兄だった。
「ご機嫌よう。五十嵐 涼君。覚えているか?五十嵐 煉斗だ。君と血を分け合った、兄だよ。」
最後まで読んでくれてありがとうございます!
遅れてしまってすみません!なんとか話が出来たので続編投稿しました。
さて、チラチラと存在を匂わせていたギャング集団が出てきましたよ···




