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自殺未遂な少女と魔王様の弟  作者: 霧谷 芽亜
1/2

コロシアムの少女

初投稿です

至らないところ多々あるとは思いますが、ご容赦ください。

※2017年1/13に少し編集しました。続編を出さずに2話で消えた私をお許しください…

 ああ、私は死ぬんだ…。

 私は薄れゆく意識の中そんなことを考えていた。


 思えば、私の人生ロクなこと無かったなぁ…


 貴族生まれは良かったけど、両親はより上の地位の人に媚を売って自分達の地位を高めたり、あくどい商法とかしてたくさんお金を集めてた。


 そのせいで他の貴族に目をつけられた。私の家は罠にハメられ、貴族の名を失うことになった。


 両親は路頭に迷った瞬間私を捨てた。お金のかかる子供はいらなかったんだろうね。

 私その時まだ14歳なのに捨てるとか両親は狂っていると心の底から思ったよ。


2年の家無し生活の末、私はある人に拾われた。

 …なんでこう運がないんだろうね、私。

私を拾った人は奴隷商人だった。よりによって奴隷商人とか勘弁して欲しいよ...


 拾われた後は様々な雑務をこなしつつ、私と他の奴隷たちを売るために裏オークション連れていかれた。

 そこはとても大きなドレイの競り場だった。1000人くらい観客が入るホールみたいな場所だった。

 その競りで目玉商品として私は売られた。

 なんで目玉商品かって?

 実は私、これでも”武道界の鬼才”って呼ばれるくらい強くてね、結構有名だったんだ。色々な大会出て結構良い成績収めてるから、実力は確かだし。


 まあ、そんなことはどーでも良くて、そんな無駄に強い私を買ったのは、コロシアムを経営している人だった。

 そりゃあ客引きにはもってこいだからね。元貴族の武道の天才がコロシアムに出場なんかまずしないし。


 実際戦うことになって初めて知ったんだけど、コロシアムで私は人間とは戦わなかった。主に凶悪な動物とかだったんだよね。

 びっくりしたよ。自分より大きい生物なんて家畜以外ほとんど見たことなかったし。


 でも毎回普通に人間界にいる動物と戦っても観客が飽きちゃうのは必至でしょ?

 当たり前のようにどんどん凶暴さは増していって、しまいには魔族も出るようになった。


 流石に魔族はすごく強くて、楽には勝てなかった。

 痛めつけられ、肉体的にも精神的にも疲弊した私は、怪我が多くなった。

 それでも頑張ったのは、生きるため以外に何もなかったし、それ以外の理由もいらなかった。


 そこまですさまじいスピードで思い出した私は、ああ、これがが走馬灯ってやつなのかな、なんて思いながら自嘲気味に笑った。



 でも、もういいや。



 いくら戦っても、この地獄からは抜け出せない。そんなこととっくに理解していたじゃないか。むしろ今までなぜ馬鹿正直に戦っていたのだろう…?

 戦う意味なんてないし、生きる意味もない。だって生きてしまえば更に凶悪な地獄の始まりなのだから。



 じゃあ、もう死ねばいいじゃん。そうすれば楽だよね?



 崩壊した精神と朦朧とした意識の中、結論に達した私は17歳という早すぎる人生の幕を迎えようとしていた。


 生きる意味なんてない。さあ、早く殺せよ。


 私は、目の前にいるずんぐりとした体に棍棒を担いだ魔族(トロル…だったかな?)に目で語りかけた。


 理解したかは知らないが、その魔族は最後の一撃を決めるべく、体を仰け反らせて棍棒を構え、あおむけに地べたに伏している私に向かって ー



 ー ちからいっぱい振りかぶった


 続く

いかがだったでしょうか?

最近リアルが忙しいので、2話はいつになるかわかりません…。

ゆっくり待っていただけたら嬉しいです。

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