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死人とクチナシ〜死を悼む日と11の詩篇〜

真夏の腐乱死体

スーツの袖に手首を通して見え出す君の速度はどうやら、

いつか見た知らない僕達にシンクロして居て。


ラディッシュの赤とレタスの緑が、ボウルの中で溶け合いそうです。

いつも通り、見知った僕達がデジャヴする様に。


真夏の腐乱死体。排気ガスは甘くて、

何もない僕だって、君を手にして居た。

大人同士眺める。言葉もなく始まる。

今もまだ、君の笑顔に毒されてる。


恐ろしい朝も今ではシュールで。抜け出す僕にさながらエールを。

稀に見る、楽しげな世界じゃ孤独な気がして。


地球上のどこかに君と居るこの奇跡。

それだけで良いなんて、「僕」を偽って居た。

嘘みたいな静けさ。胸を突き刺した夜。

今はより、子供みたいに泣けそうです。


白黒(モノクロ)のこの空。熱帯夜咲いた花。

そのままを切り取って居られたら、どれほど……。


真昼のフランス隊。通貨ドルじゃ甘くて、

何もない今日だって、Euroを手にして居る。

大人同士眺める。言葉もなく始まる。

今もまだ、君の笑顔に毒されてる。

毒されてる。

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