詩的未満言葉以上
コト葉タラズ/詩ニモナラズ
言葉にならず 歌にもならず
伝えるべき言葉は 枯れてしまったのに?
彼は誰? 忘れていく事すら忘れて
忘却すら焼却されて?
忘れな草の花言葉に 本音を塗りこんでも
真実の愛なんて もう二束三文で
反吐が出る
伝えておけばよかった、と
愛の歌をレコードで逆回転させてみたところで
音は歪むし 伝わらないし 始まらない
だって言葉は枯れたから
コト葉タラズ/詩ニモナラズ
声にだせず 顔すら見られず
俯いて 好機を逃した愚者のため息
細雪 冷たくなった貴方の手
握りしめてあげられたら きっと世界の色は変わったのに?
臆病な僕ら あと一歩が足らなくて
奥底に呑み込んだ あと少しの言葉も足らなくて
せめてリンドウのように 淡く寒くも咲き誇れたら?
花言葉「悲しみにくれる貴方を愛す」
目眩を感じて 立ち竦む
だって 言葉は枯れたから
喉の奥底 靴底踏み締める残骸 手の平で掬っても 未来 痛覚 感覚 みんなみんな枯れたから
詩ニモナラナイ
声モアゲアラレズ
手モノバセズ
踏ミコムコトモデキズ
目モアテラレナイ
故二 残骸だらけのコトバ掻き集めて
詩的未満言葉以上
詩にもならず 時にも残らず
言葉の残骸 寄せ集めて
伝えたいのは 貴方へだけの一章節
コト葉タラズ/詩ニモナラズ
ソレデモ?
それでも。
云いたかったのは 貴方へだけの一小節
枯れない言葉の花束 ただそれだけを信じて
綴るのは 貴方へだけの一小節
全50編の詩は詩的未満言葉以上で終了です。枯れた言葉なんてないんですよ、って事で。諦めない、というか。言葉にする事で、力になる事があって。ライフワークとして詩を書き続けてきたわけですが、あ、なんか書いてきて良かったなぁ、と。
共感してくれた方、読んで頂いた方、本当に感謝を。
詩って、かなりミニマムな世界なので、時によってはマスターベーションでしかないもので。実際、僕の書くのはそういう次元であるかと思いますが。
それでも過去詩含めて、50編をまとめて「詩的未満言葉以上」という20代の頃からテーマにしていたワードに区切りをつけてあげる事ができました。
本当に有難うございます。それではまた次回作でお会いしましょう。感謝!




