月明かりのランタン
月明りのランタン
ここから本を閉じて
始まるのはお伽話でも
夢見物語でも 偽り騙りでもない
時間の幕開け
さぁ、ティンカーベルを鳴らそう
凶暴な文明が月明りを殺したのだ、と
ヒステリックに嘆く人よ
自分ルール内の公式でしか解を求められず
それ以外を許容できないだなんて
なんて欠伸がでそうなんだ?
星明かりのジュエル
わくわくする事も忘れて
星を撃ち落とす事に躍起
活気に満ちた不夜で 不死な街の中で
なんて死にかけた顔をしてるんだ?
公式がすきな人よ
数字を分解しても
融解しない「解」がそこにあって
貝のままじゃ分からない大海の中
後悔で埋め尽くす そんな輪の中に
和はなく。
輪を断ち切って
我はあり?
多分、そこまでの難題でもなくて
問題にしてしまう事が問題で
息苦しいだけなら センサーで探知できない
アンサーがある事を知るべきで。
エンターキーで自動計算、それこそ夢見物語
だったら その手その足で魔法を編み上げる
夢の語り部がいい。
ほんの少しの魔法、誰もが持つ可能性について
朝焼の緞帳に
目が霞む
おいてきたモノとか
忘れてきたものとか
妖精達の声も
不思議をつめこんだ魔法も
無音のまま 存在自体を感じないけど
「今」立ってる場所にこそ全てがあるから
月明かりのランタン
翳して、陰さす闇を照らして
耳鳴りに隠れたティンカー・ベルの音色を
見つけてあげて。
純粋で無粋な純度の高い感情の原石を
銀粉の調合が織り成すささやかな奇跡
弧を描く君の軌跡を
音の無いベル
そよぐ存在
掌にスプーン一杯の魔法
君の足跡
今立っている場所に全てがあるから
ファンタジックなのを書きたくなったら、
ティンカーベルがもし音色な鳴らすなら、って所から始まって
妖精を信じていた幼年期とか、全てひっくるめて
「今」へ線になっていく気がする、そんな感じで書き殴りました。
つまらないオトナになってないか?
どちらかというと自分自身への反省かもしれない。そこを含めて自分なんだ、とは思うんですけどね。




