鱗のような呪詛を
覆い尽くして
埋め尽くして
まっくろ
見えてなくて
癒えてなくて
まっしろ
通り過ぎて
関わりたくなくて
真っ平で
呪詛ばかりがでるんだ
嘘の笑顔で 本音ばかり飲み込んで
骨だけで立つような虚勢で
ますます自分が膿んでいく
鱗のような呪詛を
細胞にジョイントしたニクシミを
解きほぐす
君の手のひら
自分の無自覚も
他者を傷つける言葉も
身勝手な群衆も
言いたい放題なステレオも
棄てられない自分の意地も
隙間なく埋め尽くす
鱗のような呪詛も
かき消す君の手のひら
増す呪詛、重ねて積もる
永久凍土
堂々巡り
かき消す君の手のひら
鱗のような呪詛を
細胞にジョイントしたニクシミを
こびりついて離れない浅ましさも
歯痒く無力な鏡写しも
夢見の悪い朝でさえも
かき消す君の手のひら
塗り潰すでもなく
押し潰すでもない
まっくろの安堵
かき消すでもなく
なかったことでもなく
まっしろANDたおやかに
通り過ぎて
行き過ぎて
引き返すような時に
真昼の月を見上げて
少し深呼吸
それでいいんだ
鱗のような呪詛の一枚一枚
剥がすような作業で
言葉を紡ごう
呪詛ではなく
元素に包み込まれてる僕ら
まだやれることがあるから。
鱗のような呪詛を
細胞にジョイントしたニクシミを
解きほぐす
僕らの手のひら
鬱詩のようで→希望をこめる。最近、それが僕のメインテーマかもしれません。うん。




