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Warriors team Typhon

テュポン・ストラボンは鋭槍のテュポンと呼ばれるほど世に名を知らしめた一流の戦士だ。

如何なる大群を前に彼の突進を止めることは出来ないと云われ、その光景はさながら鋭い槍で突き刺し抜くがごとく。

自然、彼に憧れ慕うものが寄り集まってくる。

そうして出来たのがテュポン戦士団だった。

数々の依頼をこなし、始めは数人だったものが、いまでは全団員数74名からなる、著名な戦士団だ。

彼を筆頭に副団長デュオニス・キマイラ、副団長補佐フェパイスト・イリエアラが脇を固め、ギルドの依頼にあわせて編隊を組む手法を取る。

今回のリリス確認の依頼には副団長補佐フェパイストに20名の部下を率いて当たらせた。

ダライガー山脈へ向かわせて1週間と2日がたったとき、彼の元に騒がしく伝令役の団員が飛びこんできた。


「団長、フェパイスト様がやられやした!」

「・・・」

「へい、相手はあの西方大陸の魔族討伐で有名な勇者レディンでやす!」

「・・・」

「へい、確かな情報でやす。リリスを追う途中、レディンと遭遇。副団長補佐は奇襲するも、討ち死にしやした。」

「・・・」

「へい、一撃でやられたそうでやす・・・」

「・・・」

「残った団員達は全員逃げ帰ってきやした。」

「・・・」

「へい、死人は副団長補佐だけでやす。」

「・・・」

「へい、確かに不甲斐ないでやす。」

「・・・」

「へい、今回の依頼はキャンセルしておきやす。」

「・・・」

「へい、副団長に・・・」

「・・・」

「へい、敵討ちの精鋭を選出しておくんでやすね。」

「・・・」

「へい、早速通達してきやす!」


そう言うと伝令役の団員が飛び出していった。

始終険しい表情だったテュポンの口元には笑みともとれる変化が見られたのだった。

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