ある双子の戦争
双子の兄弟がいました。
親の離婚が原因で兄弟は離れ離れになってしまいました。
兄は隣国に行き、
弟は自分の国に残りました。
兄と弟が16歳になりました。
2つの国では、成人とされる年齢です。
そんな記念すべき年に、戦争が始まりました。
兄がいる国と弟がいる国の戦争です。
戦争のきっかけはもう誰も覚えてません。
誰かの陰謀かもしれませんし、ほんの些細な言い争いだったかもしれません。
兄弟は親が離婚する直前まで仲良しでした。
兄は、戦争に強制的に参加しました。兵役です。
兄は英雄と呼ばれるほどに強かったです。
この時代の戦争は銃やミサイルがメインの戦争です。
そんな、戦争で兄は新時代の科学兵器を用い、敵をバッタバッタとなぎ倒していました。
もはや、国民の英雄にもなっていました。
弟はスパイとして、兄がいる国に諜報活動をする仕事に就きました。
とても優秀でした。
弟のおかげで、弟の国は楽に戦争を進めることができました。
弟のおかげで、何万人もの兵士が死ななくて済んだ戦線もあります。
ある意味、影の英雄でしょう。
兄は、何年も続く戦争で、放射線を浴び、血反吐を何度も吐くような状態になっていますが、それでも、戦争は続きます。
弟は、何年も行う諜報活動で、自分が何者であるか、忘れかけていますが、仕事はできました。
そんな2人が、偶然会うことになりました。
兄は街へのお忍びに出てる時に、
弟は休暇の際に。
二人は酒場で会い、目、声、そして記憶が互いを兄弟だと思い出させました。
二人は、楽しかった昔の思い出を語り合いました。
兄は言いました。
「うちの軍に来ないか?お前なら俺の権力で厚遇してもらえるぞ」
弟はとても考えましたが、拒否しました。
自分の国を裏切ることに、もう耐えることは出来ませんでした。
弟は、酒に毒でも混ぜて兄を殺せば、英雄の死となり、敵国の脅威はだいぶ減ります。
しかし出来ませんでした、
兄を失うのもできない選択でした。
2人はお酒を飲んで、遊んでましたが、兄の部下が兄を呼びに来て、楽しい時間は終わりました。
残された弟は、とぼとぼと家に帰りました。
家には誰かいました。
きっと、自分を監視していた同業だと感じ取りました。
そして、兄を殺さなかった故に、殺されるのだと。
弟は抵抗しましたが、銃には勝てませんでした。
最期に、どうすれば良かったのか、兄の手を思い出しました。
楽しい時間の数日後、兄は戦争に行きました。
兄は薄々わかっていました。
もう自分が長くは無いことを、
兄は決めました。上がどんなことを言おうと、この戦場で終わりにすると、引退すると。
最後の戦場は、不気味なほどに進みました。
バックドア作戦はとても上手く決まり、戦線は壊されました。
兄は、最前線に立ちました
兄はもう足すらまともに動きませんが、補助道具が戦争を続けさせました。
新兵器は、放射線が人間の許容量を大幅に超え、火力だけを求めた兄にしか使えない武器です。
兄は使用を控えていましたが、それでも使わなければならない場面もあります。
味方を守るため、敵をさらに殺すため。
英雄は帰れませんでした。
最期に、弟に会いたかったですが、
叶いませんでした。
救国と溶鉄 いいですよね。
なんか、長い話書きたいんですけど、なかなか仕事が増えてしまって書けないんです。( ´・ω・`)




