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いろはの短編集〜月見草編〜

光の先に見えるもの(200文字小説)

作者: いろは

小明あかり、暗いわ」


 朝食の席、母の突然の言葉に憤る。


「根暗で悪かったわね!! そんな事いちいち言われなくても解っているわよ!」

「はぁっ?」


 私が逆上した事に驚いたのか、母は数秒ほど戸惑った表情をみせた。しかし、直ぐに苦笑いを浮かべ……。


「勘違いよ。小明が日差しを遮っているから暗くてお化粧が出来ないの」

「えっ?」


 母の言葉に振り返ってみると、太陽の光が窓越しに射し込んでいた。




――今の私には少し眩し過ぎるかも。




 彼女が太陽の光に何を見たのかは想像するしかありません。

 ちなみに、最初は「貴女が影でお化粧が出来ないのよ!」で終わらせてコメディにしようかと思っていたのですが、もう一捻りしてみました。

 200文字小説とは奥が深いものですね。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 日差しだけに気分が少し晴れやかになれればなあ〜。
[一言] さまざまな解釈のできる書き方ですね。 コメディにも、ネガティブにも、応援歌にも取り方次第で受け取れます。 最後の一文も良いスパイスになっていますね。 文学として価値ある作品はだと思います。
[一言] 人は、本音を言われると怒ったりしますよね。 とすると、常に暗いと自分で思い込んでいるのでしょう。 それを知ってか知らずか、感情の爆発も家族の間であるからこそなのか、母親の対応もまた感じるとこ…
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