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上世界の現在

「エリアスは何でここにやってきたの?」

リーニャは僕にそう聞いてくる。

「さっき村長のところで話した通りだよ」

「でも、あんなのじゃ説明不足だよ。あっ! じゃあ、エリアスのいた世界はどんな風だったの?」

「僕の住んでいたところは、家があって、学校があって、ええっと・・・」

リーニャの方を見てみると、頭の上にクエスチョンマークがある。

「家は分かるけど・・・ガッコウって何?」

「学校って、リーニャは学校へ行ってないの?」

僕の質問に対して、リーニャは笑顔で言う。

「ガッコウなんてもの、ここにはないよ」


驚いた。何故だ。僕のいた下世界の方が文明が優れているのか?

「学校がない? じゃあ、リーニャは学校へ行かないで何をしているの?」

「起きたら、食料調達とか、水を汲んだり、薪を割ったりしてるかな。ところでガッコウって何なの?」

「学校って言うのは、勉強する場所だよ。僕たちは特に逃走術の授業ばかりだったけど」

「逃走術?」

「海の中には『強者』がいるんだ。そいつらに捕まると、死ぬ」

「ああっ! それでそのキョウシャってのから逃げるための逃走術だね! キョウシャってのはどんな連中なの?」

この後も僕とリーニャの質問したり、答えたりしていた。


しばらく話していると、リーニャのお腹が鳴った。

「えへへ・・・お腹空いちゃった。何か作るよ。君は座ってて」

そう言って、彼女はワカメの奥へと消えていった。

リーニャがいなくなったタイミングで、ワカメに触れてみた。

思っていたより硬い。これは、何なのだろうか。

「あ、それ気になる? ただの葉っぱだよ」

すぐ近くで木の実のようなものを焼いているリーニャがいた。

「それは?」

「今触ってた葉っぱが生えてた木から取れた木の実だよ。美味しいよ~!」

大きな木の実二つを焼いている。何なのだろうか。


しばらくすると、リーニャが葉っぱに包んで何かを持ってきた。

「はい、私の得意料理!」

そう言って葉っぱを開くと蒸し焼きになった魚があり、その周りには木の実がある。

「海から来たけど、魚、食べられる?」

「魚なら僕もよく食べてたよ」

「良かった! 作っているときに食べられなかったらどうしようって思ってたんだ! さ、食べよう!」

僕の返事を聞く前にリーニャは箸のような棒を使って食べ始めた。

満面の笑みで、本当に美味しそうに食べているのを見ると、僕も空腹になっていることに気付く。

上世界に来て初めて食べるものが、まさか下世界でも食べていた魚だとは。


食べ終わった後、リーニャは外を見ている。

「今日の噴火は大きいなあ。まだ噴火してるよ」

僕に向かって言ったのか、ただの独り言なのか分からない。

「さ、今日はもう寝よっか! 私のハンモック使って良いよ! 明日はこの島を紹介してあげる!」

返事を聞く前に話を進められ、勝手に決められた。

案内してくれるのは非常に嬉しいことだ。

いろいろとあったので、僕も疲労が溜まっていたので網の上で眠りについた。

二か月ぶりになりました。

凪のあすからには絶対に敵わないと勝手に思い込んで、ずっと更新していませんでした。

しかし、どちらかと言うと凪のあすからと言うより、翠星のガルガンティアみたいになってきたような気もしますね。

エリアスはレド、リーニャはエイミーを意識して書いている気がします・・・

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