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街の灯りと君の笑顔  作者: ジョナ


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プロローグ:雨の入学式

「大地、ほら、早くしてよ〜。あんたはいつも支度が遅いんだから〜。」

 玄関の方から母親のいつもの声が耳に響く。もう何回目だろうか、これを言われるのは。別にまだ時間に余裕あるんだし、そんなに急かさなくてもいいのに。

 

「もう準備できるから。いつまでも子供扱いすんなって。」

 今日から高校生だ。俺ももう子供じゃない。心機一転頑張ろう。そう思って階段の下る音を大きく立て、玄関へ向かった。そして、入学式へ向かうべく、期待を胸に玄関の戸を勢いよく開けた...



大雨だった



 一気にテンションが下がった。

「なんでよりにもよってこんなに雨が降るんだよ、昨日まで晴れてたのに。」

「いつまでもそんなブーブー言ってないで、ほら、入学式の看板の前で写真撮るよ。」

「はぁ、こんな雨なんだし別に撮らなくても良くね?中学でも撮ってるんだし別にいらないでしょ、写真なんて。」

「つべこべ言わずに、ほら、撮るよ。」

なんでそんなに写真が撮りたいんだよ、ほんとに意味がわからん。そんなことを思いながら写真を撮ってもらうべく、後ろに並んでた人にスマホを渡そうとした。

「すみません。写真撮ってもらっ...」



雨の降る中、そこには暖かな日の光が差していた。



 好みどストライクの女性が、そこには立っていた。あまりの衝撃に体が思うように動かない。写真の笑顔もぎこちなかった。でも、今までで1番きれいに撮れた写真だった。

「よし、高校生活マジで頑張るわ。」

「なに急に。でもまあ、頑張りたいと思えるなら良かったわ。」



 雨の日の入学式も悪くない、そう思えた。雨の日特有の昇降口の匂いも、雨に濡れてぐしょぐしょになった靴下も、今日だけは全く気にならなかった。




読んでいただき、ありがとうございます。この物語は、私が高校時代に実際に体験したお話です。自分でも思い出を振り返る日記感覚で書こうと思っています笑。もし面白いな思っていただけたら、これから読んでいただけると幸いです。

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