パパと呼んで…。 vol.099 「おまえたち、あれ見て気付かないのかい。」
「素敵なお店だったよ~。へへへへ。」
にこにこしながら小枝子。
「はぁ~???」
浩一に柚。
「おまえたち、あれ見て気付かないのかい。」
小枝子の指差した先の花瓶の花。
その花を見て浩一と柚、
「あ~~~。」
浩一、
「な~るほどね~~。アティレ…、行ったんだ、母さん。」
そして、少し考えて、
「…てぇ~事は…。」
「あ~。もちろん会ってきたよ~。3人娘~。…それから…もうひとり、の女の人も…。チーフって…言われてた…みたいだけど…。」
「角さんだよ。フラワーコーディネーターなんだ。」
「そうかい、そうかい。み~んな…良い人たちだね~。うん。」
「はは…、だろう~。」
少し、照れながら浩一。
そんな浩一の顔を見て小枝子、
「はぁ~???なんでおまえが照れなきゃなんないんだい…???」
「へっ…???いや…、その…、あの…。」
「あれ…、あれ…???お兄ちゃ~ん。」
と、浩一の顔を覗いてクスクスと笑いながらの柚。
「ば~か、何、おま、兄貴をからかってんだよ~。この~。」
柚に右手を振りかざしながら。
「きゃははは。ますます赤くなった~。イェ~イ。」
「この、おい。ちょっと待て~。」
そんな浩一と柚を見ながら小枝子、
「ははは…、こりゃ、ますます…図星だね~。ねぇ~浩~。そうかい。あの人…か…。」
部屋の中、布団の中で、絢と添い寝をしている麻衣子。
ふと目が覚める麻衣子。
「あは…、夢か…。絢~。夢の中に、パパが出て来たよ~。ふふ…。パパに抱っこされて、良かったね~。」
「中川さ~ん、どうぞ~。」
看護師の声。
「は~い。ヨシ。行こか、絢~。」
絢を抱きながら麻衣子。
「おほほほほ~。来たね~絢ちゃ~ん。」
産婦人科医の藤森愛梨珠。
「ご無沙汰してます、先生。4ヶ月健診、お願いします。」
「う~ん。どう…その後、絢ちゃん…???」
「はは…、お蔭様で…、絶好調。」
「そう~。絶好調か…、良かったね~。どれどれ~~。」
「ねぇ…、先生…???」
「ん~~???」
「不思議なんですけど…。全く人見知り…しないんです。しかも、男の人に抱かれても、全く泣かなくって…。」
「へぇ~。凄いじゃな~い。愛されてるね~絢ちゃ~ん。」




