パパと呼んで…。 vol.097 口から煙草の煙を、「ふ~~。」
通りを歩きながら小枝子、頭の中で、
「…ふ~ん、綺麗な花だ。ははは。そうかい、そうかい、浩…、あんた…もしかして…。かかか…。」
そして空を見上げて、
「これで、お前の気持ちも晴れると良いねぇ~~。」
口から煙草の煙を、
「ふ~~。」
そして傍らの灰皿に煙草をトントンと。
右手から煙草を左指に持ち替えて、ワンピースのウエストのベルトに右手を当てて、
「…で…???どうすんの、つかさん。あんた…、それ…、恋だよ。」
と、キッパリ。
そのまま、
「キャハハハハ。」
と笑いながら、壁際の椅子に腰掛ける日景響子。
その日景響子の声に、咲、紀美子、重也、
「え―――――――っ!!!」
典、口を捻じ曲げて、
「……。」
いつも通う喫茶&レストランの「響」そのカウンターの中で、
「ふん。こりゃこりゃ、とうとうつかさんにも…きちまったか~。こんな事が…。…で~、お奉行はどうすんのさ…???」
店主のママ、響子。
そんな響子の声に、まだ沈黙の典。
「あっちゃ~~。やっぱり…それで、つかさん…。」
咲と紀美子。
「…まさか…、つかさん…、もしかして…、主任…モッちゃんに…???」
L型のカウンターの3人の女性より離れた場所で重也。
「お…そ…過ぎ…、シゲさん…。」
咲と紀美子。
同時に…。
「えええ…???…俺…、何か…変な事…ゆった…???」
「なんで、私に竹橋なのよ…???」
ボソッと典。
「いや、好きになっちまったんだから…。それはそれで素敵な事じゃないのかい。」
響子。
咲と紀美子の間に典。
「今までのあんたらの話しを聞いてたら、すぐにピーンと来るよ~。まぁ…その…主任さんって…人…、私ゃ見た事ないから…。お奉行とは…比べらんないけどさ…。」
ルージュの唇を一文字にして響子。
皿の上のピザを一口、
「だから…、なんで竹橋の名前が出てくんのよ。…ったく…。」
小さく典。
「だって…、誰が見たってつかさんには…ハッシーじゃない。もう…何年…。」
典の右隣でサワーを飲みながらの咲。
「まっ、でも…。ママの言う通りに…、主任が来たときから、つかさん…、な~んとなく、感じ…違ってたもんね~~。」
小さなお皿からおつまみを一つ口にして紀美子、
「わっ、これ…おいっしい~ママ。ねぇ…ママ。」
「ふふ。でっしょう、それ常連さんからのグァムのお土産~。」
典、
「ふ~~。参った~~。」




