パパと呼んで…。 vol.095 花をアレンジしてくれた人。
「ちょっ、ちょっと…、木元さんのお母さんに、モッちゃんって…。」
知寿子の右腕を小突いて麻衣子。
そんな麻衣子の声に小枝子。
「いいの、いいの。子供の頃はみ~んなから、モッちゃんって言われてたんだから。まぁ…、私くらいだよ、ちっちゃな頃から浩って呼んでたのは…。」
そして少し目を天井に思い出したように、
「あっ、そう言えば…、神戸じゃ、周りからも、こうって呼ばれてたか…。かかか。そんなもんだよ~。」
麻衣子と捷子、にこにこしながら。
小枝子、
「な~んか嬉しいね~おばちゃん。こ~んな綺麗な女性たちが浩の友達になってくれてるんだって…。」
「ねね、おばちゃん、いっつもモッちゃんが買っていくお花をアレンジしてくれるの、誰だと思う~???」
そんな知寿子の声に小枝子、
「…ん…???おや…。」
少し考えて、
「あ~~っ。あなただ。中…川…さん…。」
麻衣子の顔を見てニッコリと。
そんな小枝子の顔を見て麻衣子、思わず目を真ん丸く、
「凄い。へっ!!!分かっちゃった…。どして…???」
「いやいやいやいや…、私も教えてない。」
そんな知寿子も目をパチクリ。
捷子、
「凄~い、おばさん。もしかして…天才…???…それとも…占い師…???」
両手を広げて左右に…。
知寿子、そんな捷子の右手に左手をペン、
「おい。」
小枝子、
「かかかか…、面白いね~。」
「えっ、えええ…。でも…、おばちゃん、どうして…分かったのマコだって…。」
「かかか。マコちゃんって、言うんだ。可愛いニックネームだね~。」
麻衣子、
「ははは…、どうも…、子供の頃から…で…。」
照れるように…。
「浩がね、初めてここから花を買ってきたときに、あ、ほら、ここの名刺ってあるじゃない、あれで教えてくれたんだわ、花をアレンジしてくれた人をね~。」
知寿子と捷子、
「あ~~、あれね~。う~ん、納得。」
「いつも、綺麗な花にしてくれて、本当にありがとうだよ~。おばちゃん、しっかりとこの店に惚れ込んじゃってね~。一度見てみたいって気になって…さっきの人にも言ったけど、年甲斐もなく、来ちまったって…。へへへ。」
3人の顔を見て小枝子、笑顔で、
「そうかい、そうかい。」




