パパと呼んで…。 vol.088 誰かのお腹が…、「グ~~。」
「はぁ~~。や~っと終わった~~。んもう~。なんでこんな時なんだよ~。折角のみんなとのご飯~。」
銀行の通路でぶつぶつの麻美。
「何々麻美、みんなでって…???」
隣で歩く美津。
華穂、
「ふ~ん。麻美はお姉さんの友達ファミリーと、今夜食事会だったんだって~。」
「おやおや。それは、それは…。何とも喰いそびれたって訳…か。」
「しゃあないよ~。毎月、この時期はね~。」
そんな女性3人の前方で、
「じゃ、課長、俺…、これなんで…。」
両腕で自転車のハンドルを握るゼスチャーをして男子行員。
「おぅ、お疲れ。気を付けてな。」
美津、小さな声で、
「神津課長…だ~。」
華穂、
「課長~。お疲れ様で~す。」
その華穂の声に、美津も麻美も、
「えっ!!!」
もちろん、その華穂の声で真也、
「おぅ~、お疲れ。今…終わり…???」
「あ…、はい。」
「そっか、そっか。」
そう言いながら、何かしら、自然に4人で歩くように…。
少しの沈黙。
その時、誰かのお腹が…、「グ~~。」
その音に、3人が、
「…ん…???」
華穂と美津、
「うそ!!!」
その華穂と美津の声に、素直に顔を赤くする麻美。
そして…、
「すみません…。」
声を低く。
「ぷっ。くっ。く…かかかか。はぁ~っはっはっはっ。こりゃ素直だ。うん。はははは。」
真也。笑いながらも、
「…よし。行くか。奢るよ。」
いきなり真也。
華穂、
「うそ!!!」
美津、
「あい…???」
麻美、
「あっ、あ~~……。」
「腹…、へってんだろ…???」
華穂と美津、
「わはっ。ラッキー!!!」
麻美、
「あっ。は…、はははは…。いや…、あの…。なんで…、そうなる…か…???」
小さくスキップしながら華穂、小さな声で、
「シズさんには…これよ。」
と、唇に指一本立てて。
美津、
「うんうん。」
小さな声で麻美、
「この…、美津の浮気者…。」
「いいじゃん、いいじゃん、この際、奢りよ奢り。」
「おご…り…って…。あ~はぁ。」
「へぇ~~。悠さんって…長崎出身…。しかも3人兄弟の一番末っ子。」
缶ビールを飲みながら浩一。
「うん。…で、大学在学中にチズと知り合って、何とお互いに一目惚れ。」
「おやおや。」
洗い物をしながら知寿子と麻衣子、
「ふふふ…。」
「それで奥寺家に婿養子…。」
悠馬、
「そういう事~。」




