パパと呼んで…。 vol.084 国際営業部のフロアに麻美…。
国際営業部のフロアに麻美、腰を低くしながら、
「お疲れ様で~す。あの…神津課長…。頼まれていた資料…上がりましたので…。」
真也、
「あ~、ありがとう。」
麻美から資料を受け取って目を通して、
「うん。助かった、ありがとう。」
麻美、
「それでは…、失礼しま~す。」
と、その場から離れようと…。
「あっ、中川君。」
「あっ…、はい。」
「まさか、君がこの銀行の行員だったとは…。はは、奇遇だね~。」
麻美、
「あっ、ははは…。はい。実は…、父の同期も…こちらで…。その辺も…あるのかっ…。はは…。では…、失礼しま…。」
「ふ~ん。な~るほどね~。そっか…。うん、ありがと。また。」
ぺこりと真也にお辞儀をして、フロアを後にする麻美、口を尖らせて、
「ふ~~。」
小さな声で、
「お邪魔…しました~。失礼しま~す。」
「えっ!!!!真也が…。……ふ~ん。」
麻衣子のアパート、捷子は絢を膝の上であやしながら。
麻美、
「う~ん。まぁ…、宮崎からこっちに戻ってきて1ヶ月以上経つんだけど…。別にお姉ちゃんに話す必要もないか…な…、って思って今まで黙っていたんだけど…。…やっぱ…、私の顔…覚えてた。」
「ふ~ん…。…とは言え…、今は…。全く…。」
麻衣子。
「ねね、麻美、マコ、誰…その真也って…???」
捷子。
「お姉ちゃんの…、くく…、元カレ~~。」
麻美。
「わっ!!!」
「ば~かね~。もう~昔の話~。」
「へっ…、そうなの…???」
目を丸くして捷子。
「3年以上も前よ~。」
「かかかか…。でも、かなりの大恋愛だったんだから…。その人と…。」
笑いながら麻美。
「う~~っそ。そんな過去…マコにあったんだ。」
大口開けて捷子。
「だ~か~ら~。昔の話だってば~~。」
「いやいや…、昔の話っつ~たって…。マコの事、お姉さん…どう…???な~んて麻美に聞いちゃったりして…。ねね、麻美。」
麻美、
「ふ~ん…???」
「どんな人…、その神津真也って…???」
その捷子の声に、麻衣子も麻美も、
「はい…???」
自宅に仕事を持ちこんでパソコンの画面に向かっている浩一。
「浩、ほい、コーヒー。なんとも…、忙しそうだね。ふふ…、言い顔してるよ~お前。」
小枝子。
「ふ~ん、そうなんだよね~。な~んか…お兄ちゃん、最近、変ったよね~。」
クッションを抱きながらテレビを観ている柚。
そういう柚の声に浩一、
「そうか~。」
「何か…良い事…あったりして…???確か…、あの日から…か…???」
小枝子。
「はぁ~???いつだよ、それって…???」




