パパと呼んで…。 vol.080 「一週間…、荒れてましたね~僕…。」
「一週間…、荒れてましたね~僕…。」
鼻の下に指をやり、ぐいぐいと擦りながら浩一。
悠馬、
「……。」
「そんな時にね、な~にやってんだい、この唐変僕が~。って、言った人がいたんです。」
少し涙目になりながら浩一。
悠馬、
「はぁ~???」
知寿子、
「ん~???」
「僕のおふくろ。背中からがっしりと抱かれてしまった。ははは…。確かに侑佳ちゃんは良い女だよ。…あ…、僕のその彼女の名前…、侑佳って言うんだけど…。」
知寿子、
「…うん。」
「でも浩。あっ…、おふくろからは…浩って、呼ばれてる。あんた、もし今後、侑佳ちゃんより良い女と出会ったらどうするよ…???」
悠馬、
「はぁ~~あ???」
「そんな…、とんでもトンチンカンな事言われて…。僕の方が、はぁ~~あ???何言ってんだ、この母親。って…思ったんだけど…。」
いきなり可笑しくなって知寿子、
「くく…、うん。」
「確かに、結婚を決めた人に別の人の赤ちゃん。ショックだよ。でもね。結婚を決めた人が事故で亡くなって、そして次には結婚をした人が、今度は病気で死んじまって。それでも元気で生きている。あんたなんて、可愛い方だよ。」
悠馬、知寿子、
「はい…???」
「僕の母親の経歴。」
「へぇ~~~。そうだったんだぁ~。モッちゃんのお母さんって…。」
びっくりしたような声で知寿子。
「凄いね。」
悠馬。
「そんな事、涙流して、笑顔で僕の目の前で言うんだもん。その時まで…、彼女の事で悩んでたのが…、はは…。」
悠馬、
「そっか~~。」
「気分が、ス~ッとなりましたね。その途端。」
「はは。それで、お母さんの誕生日に…。」
知寿子。
「うん。子供の頃…以来の…誕生日プレゼント。」
悠馬、
「おやおや…、親不孝だったのか~~。」
「かかか…、似たようなもんです。おふくろから…言われましたよ。珍しいじゃないか、おまえから誕生日のプレゼントなんて…って…。」
「だよね~~。」
知寿子。
「お母さん、素敵な人だね~~。ふふ…。んん…。」
「な~んだ~ママ~~。もしかして、もらい泣き~???」
「パパ…、うるさいよ。」
「な~るほどね~。それでモッちゃんの仕事振り…、評価されて、東京に…。」
「そういう事…、みたいですね~。上司には感謝です。」
悠馬、
「ん~~???」




