パパと呼んで…。 vol.078 「ところでモッちゃん、彼女とかは…」
「ところでモッちゃん、彼女とかは…今…???シングルなの…???」
いきなり知寿子。
浩一、沈黙。
悠馬、黙って運転。
「ねね。」
知寿子。
悠馬、
「くく…。」
浩一、
「な~んで、室長、そこで、笑いますか~???」
悠馬、にやりとしながら、
「いや…。いや…。ねぇ~~。うん…???」
浩一、
「そっか…、そう…来ますか…。」
知寿子、
「…で…???」
「な~んか…、前も、同じような…シチュエーション…ありましたね~。」
浩一。
「ほぅ~。」
悠馬。
「はぁ~???前も…って…???」
「実は、越谷さんに挨拶しに行ったときの帰り…、つかさんにも…同じ事…訊かれたんですよ。」
「へっ…???あの…、つかさんって…、宮部さん…???」
「ふん。」
悠馬、
「おやおや…。えっ…???…でも…、確か…、つかさんって…。」
「そうそう…。彼女には、確か…お奉行が…。…って、咲ちゃんが…。」
浩一。
「…だよね~。」
「はぁ~???何よ…、その…お奉行って…???」
知寿子。
「あっ、やばっ。…あ~、いやいや、これは…会社の事…だから…。」
一瞬、ひやりとして浩一。
「あ~~。ふたりして~、今度は、内緒かよ~。」
膨れっ面をして知寿子。
「まぁ~。会社内の…ことだから…さ。ママ~。」
「ふん。…で、モッちゃん…???」
少し、間を置いて、浩一。
「……、僕…ですか…。」
「ん~~。興味深いね~。」
「室長。あっ、いや、悠さん。まだ…何も言ってませんけど…。」
「かかか、これは…失礼。」
「誤解されると困るので…。」
知寿子、
「うん。」
「つかさんにも同じ事を言いましたよ。神戸時代に、結婚したい人がいました。相手も同じ考えでした。…でも、今はフリーです。」
悠馬、
「いました…。」
知寿子、
「でした…。……。へぇ~~。やっぱり…、いたんだ。」
浩一、
「はい。」
眠っていた寿が、車が角を曲がったところで、知寿子の左脇腹に…。
「マ…マ…。」
「あ~~、寿~~。起きちゃった~。ん~???」
知寿子。
「お家…着いた~~???」
「ん~~。まだだよ~。もうちょっとで…、着くからね~。」
寿の頭を撫でながら…。一瞬、
「えっ。あれ…???」
助手席の浩一の方を向いて知寿子、
「結婚したい人がいました。相手も同じ考えでしたって…。そこまで行って、別れた…???」




