パパと呼んで…。 vol.076 「この子の父親、子供…好きだったから…。」
麻衣子、
「ごめんなさいね。びっくりするような事言って。」
浩一に。絢のホッペ、そしてオデコを撫でながら、
「この子のパパは木本さんも知っているように、中川高志。私の旦那様だった人。そしてダニエルの主任だった人。」
浩一、
「えぇ…。でも…、凄いですよね。旦那さん…いなくっても…。」
麻衣子、
「ううん。旦那様が亡くなってから、私…妊娠しちゃったから…。でも…、産みたかったの。この子の父親、子供…好きだったから…。」
浩一に、そんな風に話しながら、ベビークーフォンから絢を抱き上げ、
「抱いて…みます…???」
麻衣子、笑顔で浩一の前に。
その瞬間、麻美と捷子、目を真ん丸く、唇をすぼめて…。
知寿子、
「ふふ、抱いちゃえ、抱いちゃえ。」
浩一、
「え…、え――――――っ!!!俺…、いや…僕が…???いい…の…???」
その光景が目に入った敏光、順子、
「ん~~???」
にっこり麻衣子、
「はい。どうぞ、お願いします。」
敏光、
「ほほ~~。さて。抱けるかな~彼。」
順子、
「ふふ…。」
麻衣子、
「こう…やって、ここを持って。」
浩一、
「こ…う…???…で…。」
「おほ~~。」
暁。
「まぁ~。」
悦。
麻衣子、
「そうそう、上手、上手。わ~。絢~。泣かな~い。」
泣かないどころか、絢、浩一の胸で笑顔で、「キャッキャッ。」
敏光、
「へぇ~~。や~るもんだ。」
順子、
「うん。中々上手~~。」
麻衣子、笑顔になりながらも、何故かしら目尻から涙が…。
そんな麻衣子を見ながら麻美、
「お姉…ちゃん。」
捷子、
「マコ…。」
笑顔で涙を流して麻衣子、
「あっ。ごめ~ん。何だか…嬉しくって、涙、出ちゃった。木本さん。ごめんなさい。いきなり…。」
知寿子、
「マコ…。うん。抱いてもらって…良かったね。」
自分の目尻の涙を拭いながら、赤らめた鼻をして…。
そして笑顔で、
「はは…。何だか、高志から抱いてもらっているみたいに、感じちゃった。へへ…。」
「かっわいいですね~。」
笑顔のままで絢を抱いている浩一。
「なんだか、モッちゃんに抱かれて、嬉しいみたい、絢。へへ。」
知寿子。
「モッちゃん、そのまま絢のパパになるってのは~~。かかかか。」
悠馬。
その悠馬の声に、顔を真っ赤にする麻衣子。
浩一、
「わお。冗談よして下さいよ~室長~~。ねぇ~。中川さんに失礼だ~。」
「ん~~???」
和也。




