パパと呼んで…。 vol.068 「…あれから3ヶ月…か…。」
「直道さん…。私…。」
侑佳。蒼白い顔をしていながらも、赤らめた目で…。唇をきつく締めながら。
そして布団の中に入れておいた両手を出して、両手で布団を握り締めて。
両目をきつく閉じて、
「う~~。」
そして口を開けて、
「あ゛~~~。」
そんな侑佳を見ながら直道、
「侑佳…。」
車の窓の景色を見ながら、侑佳、頭の中で、
「…あれから3ヶ月…か…。」
「はは…。見てみろよ、寿…。」
テーブルでお茶を飲みながらの悠馬。
「ふふ…、完全にお姉ちゃんになってるね~。」
にっこりと知寿子。
布団の上の絢。その隣で絢に寄り添うように眠っている寿。
「起こさないように、起こさないように~。寿~。絢ちゃん、そろそろ帰るよ~。」
静かな声で悠馬。
麻衣子、絢をゆっくりと抱き上げながら、こちらも静かな声で、
「寿~。ばいば~い。またね~。」
「ヨシ、じゃ、行くか。」
悠馬。
「うん。ありがと、悠馬。」
麻衣子。
「じゃ、ママ。送ってく。」
知寿子、
「うん。お願い。」
車の中で、
「まっ。そういう事だ。マコには思いがけない事になっちゃったけど…。みんなが楽しみにしてくれてると言う事だけは…。」
悠馬。
「うん。分かってる。でも…、いきなりだったから…。」
麻衣子。
「まっ。だ~ね~。マコと同じだ、モッちゃんも…、驚いてたから…。ははは…。」
「何度も言うようだけど…。だよね~。かかか…。」
午後の事。咲と一緒に帰社した浩一、
「室長、戻りました。…そして越谷さんの件、向こうさん、是非お願いしたいと…。」
「おぅ、そうか。うん。ありがたい話だ。」
悠馬。
「あっ、それから…、越谷さん、何やら…、楽しみにしてますよ~と言う事で…。…何ですか…???」
「モッちゃん、ちょっとコーヒー、付き合ってくれるか…。」
「あっ、はい。」
片や、
「ヨシ。俄然張りきっちゃうんだから~。」
にこにこ顔でパソコンの画面、そして資料を見ながらの咲。
「おやおや、何やら、テンション高いね~咲~~???」
顔を斜め45度にするように咲を覗き込む典。
「ほほほほ~。さては…、目覚めたか…。」
キーボードを打ちながら紀美子。
「つかさん、ムラッチ~。うるさいよ~。」




