パパと呼んで…。 vol.062 「文句は言わせないってか~。」
悦が電話で話している内容を聞きながら、傍で椅子に座り、笑顔の暁。
そしてこちらでは、悦の話を電話で聞きながら悠馬。
「くく…。はは…。うんうん。…な~るほどね~。…そうきましたか~。あいつめ。…ええ。いいんじゃないですか。こちらこそ、ありがたく、感謝申し上げます。」
悦、
「んじゃ~そういう事で、OKね~。」
傍の暁に左手親指、そして両眉を上げてにっこりと口を一文字。
そんな悦を見て暁も、口を尖らせ、顔を2、3回縦に、
「ふんふん。」
受話器を電話に戻して、
「マコのためならね~。パッパ~~。」
「逆に、こっちが…、文句は言わせないってか~。はは、こりゃ、もしかしたら、あいつらも…、喜ぶんじゃないか~。そんな顔が浮かぶよ。はは…。」
椅子から離れて、窓から外の景色を眺めながら暁。
悦、
「うん。はは…、た~のしみ~。」
社長室のドアがノックされて開き、
「すみません、専務、上畑様、いらっしゃってますけど…。コチラにお通しして…。」
悦、
「あっ、はい。いらっしゃいませ。お待ちしておりました。どうぞ…。」
そしてその後、
「さて。チズに電話しなきゃ。」
「いつもありがとうございます、フラワーショップアティレでございます。」
電話に出たのが奏。
「あら、奏~。」
「わお、悦姉ぇ。どしたの…???…珍しいじゃない、悦姉ぇから、直接お店に電話なんて…。」
「あんたこそ、珍しいじゃない、いきなりチーフが電話に出るなんて…。」
奏、
「いやいや…。」
悦、
「はははは。…あっ。…チズいる~~???」
「チズ…???ふん。ちょっと待ってね~。あっ…、もしかして…。ふふ…、代わるね。」
「うん。良いんじゃない~。若菜さん。それに決まりね。」
ブースで不動産会社グランジュエの取締役社長、上条澄香。
同席している広報部担当者の鈴木実と、胡桃佳津、
「うん。いい感じです。」
咲、
「ありがとうございます。まさか、社長が同席してくれるなんて…、思ってなかったから…。もう…ドキドキ。」
「ん~~。いえね。この広告、私に紹介してくれたの、佳津なのよ。若菜さんと、同じくらいの年齢でしょ。若さ、あるからね~。それに年配にも優しいのよ。」
笑顔の澄香。
「ありがとうございます、社長。」
佳津。
浩一のスマホに着電、
「おっと。…すみません、失礼…。」




