パパと呼んで…。 vol.061 「越谷さんからです。3番です。」
「へぇ~~。あの弥次郎兵衛の目黒部長、かなり男性にはキツイ人って噂だけどね~。」
悠馬。
「でも…今回は仕方なかったんです。私、化粧品の伽羅莉耶の件もあって、ダブルブッキング。…で、目黒部長には私から電話入れて…、彼に…行ってもらって…。」
控えめに典。
「あぁ見えて…、どうなのかな…目黒部長…、最初は物凄い形相だったけど…。意外と…ひょう…きん…。」
腕組みしながら雅人。
「いきなり睨まれた時には、さすがにドキッ。でも…、つかさんが…君にね~。なんて言ったかと思ったら、途端に、にんまりとして…。まっ、頼むわ~。…って…。」
「えっ!!!部長が、つかさん…なんて言ったの…!!!私の事…???」
「あぁ…。いつも…そう言ってんじゃないの…???」
そんな雅人の声に典、懸命に右手を振り、
「全然、全く全然、そんな事なし。」
「へぇ~~。…って~事は、完全に…つかさん…、気に入られたみたいだね~目黒部長に…。…と、同時に…ハッシーも…。なっ。」
悠馬。
「な~んか…、そのようで…。おっきいっすよ、弥次郎兵衛は…。何てったって、全国ですから。」
そんな雅人の傍らで紀美子、一本の電話を受けて、
「はい、ダニエル広告企画室、木村でございます。……。あ~はい。お世話様です、越谷さん。はい。いつもお世話様です。えぇ~、元気ですよ~。ありがとうございます。はいおります。はは…、はい。お待ちください。」
そのまま受話器を左手で押さえて、
「室長~。悠ちゃんいる~って、越谷さんからです。3番です。ふふ…。」
悠馬、
「は~い。おぅ、ありがと。」
そして受話器を持って悠馬、
「代わりました~。奥寺です。お世話様です。」
イベントプロモーション「grande grace」の社長室の机の傍で悦、
「はい、悠ちゃん、お疲れ~。お世話様~。あのさ~。新人主任の木本さんっている…???」
電話の向こう悠馬、
「いや…、今…席外してるけど…。外回り。」
「ん~。なるほど…。」
チラリと椅子に座っている社長の越谷暁の顔を見ながら、
「実は…さぁ~。」
社員の顔をそれぞれ見ながら悠馬、
「ふん…???」




