パパと呼んで…。 vol.060 「課長様か~。凄いわこりゃ。」
「へ~え。国際営業部の課長様か~。凄いわこりゃ。」
首を左右に麻美。
「ん~~、食事会~???」
アレンジされてある花をチェックしながら和也。
「ん~、いいんじゃないかな~。たまにみんなでって言うのも…。久し振りに、悠馬君や寿ちゃんの顔も見たいし。」
「ありがとうございます。…で、当然、もう…チーフにはOKもらってますから…。」
ニコニコ顔の知寿子。
「えっ、あっ。そうなの…???さすがは手筈が早いね、チズちゃん。」
「はい。ありがとうございます。…で、決行日なんですけど…。」
「うんうん……。」
机の上でパソコンの画面を見ながら仕事をしている悠馬、
傍のスマホに着メール。
「ん…、ママ…???」
そして、メールを読んで、
「はは…。そっか…。おぅ。いいんじゃないですか~。」
送信。
「ヨ~シ、咲ちゃん、準備いいかな~。グランジュエさん。行こうか。」
机の上で準備をして浩一。
咲、
「はい。お願いします。」
咲が担当する不動産関係の広告の仕事である。
「じゃ、室長、行ってきます。」
咲。
「おぅ、よろしく。上条さんに、よろしくな~。」
咲、
「は~い。分かってま~す。」
咲のユニークでもあり、そして若者にもシニアにも同時にウケるデザインが、
不動産会社グランジュエの取締役社長、上条澄香に気に入られて、
咲の新たなクライアントになったのだった。
「しっかし…、この仕事はおっきいねぇ~。まさか…咲に、こんな側面があったとは…。」
机の上で微笑む悠馬。
そんな悠馬の顔を見て典、
「な~に、にこにこしてるんですか~室長~。」
「ん~~。ま~ね~。可愛くも…、立派な部下を持ったものだと…、な。」
「ほっほぉ~~。」
「戻りました~~。つかさん。OKや。ものにしたで~。」
勢いルームに入ってきた雅人。
その雅人の声に典、
「わっ、びっくりした~。ハッシ~。えっ!!!…じゃあ…、弥次郎兵衛、ゲットできたんだ~。」
「お~よ。目黒部長、落ちてくれたわ。」
ここで言う弥次郎兵衛とは、囲炉裏火焼きスタイルの居酒屋チェーンの事である。
都内にオープンするチェーン店の広告の依頼を典が受けていた。
典と雅人、
「イェ~イ。」
ハイタッチ。




