パパと呼んで…。 vol.057 「悠馬…が…さ…。」
「はい、お帰りマコ。絢ちゃん、どうだった…???」
捷子。
「ただいま。うん、大丈夫。全く異常なし。」
麻衣子。
「そう。…うん、OKだね~。」
そして、着替えを済ませて、アレンジルームに…。
「チズ~、戻ったよ~。」
「ハ~イ、お帰り~。絢は~???」
「う~ん。全く異常なし。」
「そっか。うん。ヨシ。あっ、ねね。忙しくって、午前中、話しできなかったけどさ。」
花をアレンジしながら知寿子。
「ふん。どしたの…???」
「実…は…さ…。」
「うん…???」
口を一文字にして、次ににっこりとして知寿子、
「悠馬…が…さ…。」
麻衣子、
「ふん…。悠馬が…???」
「…モッちゃんを、みんなに…紹介…したいんだって~~。」
最初は普通に、そして途中からテンション強く。
麻衣子、
「はい…???」
「ほら、木本浩一。モッちゃん。私の高校の同級生。今度、悠馬の会社、高志の後任みたいにダニエルの主任になったでしょ。」
「…う…、うん。」
「何年振りかでの東京だから、あんまり知り合いいないんじゃないかって…。」
麻衣子、
「……。」
「確かに、仕事上でこれから知り合う人たちもいるかもしれないけど…。どうせならプライベートでも紹介したいって…。」
遠くを見るような感じで麻衣子、
「ふ~~ん。」
「ばかね~。なにがふ~んよ~。そんなに深く考えなくって、単にフレンドリーになろうってこと~。」
にこにこと麻衣子の両肩をパンパンと叩きながら知寿子。
「まっ、まぁ~、いいんじゃない…。みんなで…って…、言うんなら…。」
何とも気乗りしない感じの麻衣子。
「ヨシ。んじゃ。思いっ切り、みんなに声…掛けちゃおう~。ニシ~~。」
満面ににこやかな顔をして知寿子。
「いや…、えっ。チズ。思いっ切りみんなにって…。どんくらい集めるつもりよ~~。」
「にっしっしっ。みんなよ、みんな~~。た~のしまなくっちゃ~。」
「はぁ~~あ???」
困ったような、嬉しいような、何とも言えない顔の麻衣子。
中川家の玄関のドアを押して麻衣子、
「ただいま~。」
捷子、
「お邪魔しま~す。」
の途端、麻衣子も捷子も、
「わぁ!!!」
「おぅ、お帰り。」
いきなり麻衣子と捷子の目に飛び込んで来たのが敏光。
そして腕の中で、
「キャッキャッ。」




