パパと呼んで…。 vol.056 「うんうん。OK。異常なし。全くなし。」
アパートのドアを開けて悠馬、
「ただいま~。」
奥の方から知寿子、
「おかえり~。どうだった~歓迎会~。」
テーブルに着きながら悠馬、
「うん。み~んな大満足。新装開店なんだってね~レオナルドランド~。」
「ふん。そうみたい。お客さんからそこへのお花…結構オーダーあったみたいだから…。」
布団の中でぐっすりと眠っている寿を見ながら知寿子。
「みんなびっくりしてた、アティレの花だって…。」
「はい???そんなにウチのお店…、人気かな~???」
「だってほら、この前のモッちゃんのお母さんの誕生日の花、凄く綺麗で長持ちしてるって…。」
「あ~~。んふ…。ありがとうございます。」
「あっ、それから…。モッちゃんに言っといたよ。」
急須からお茶を淹れながら知寿子、
「はい。どうぞ。何…???」
「僕たちのファミリーを紹介するって…。」
その声に知寿子、
「いっ!!!ほんと…???くくく…。かかか…。」
変顔で笑いながら…。
「本人が…、是非お願いします。…だと…。今、会社と自宅の往復らしいから…。」
「ふ~ん。」
口をすぼめて数回顔を縦に知寿子。
「は~い、いらっしゃ~い。おはよ、マコちゃん。おっはよ~絢ちゃ~ん。」
にっこりと笑顔で愛梨珠。
「先生、おはようございます。」
「うん。早いね~。もう~1ヶ月か~。おい。元気だったか~絢ちゃ~ん。ふふ…。さて…どれどれ…。」
「お願いします。」
乳幼児健診である。
「うんうん。OK。異常なし。全くなし。母乳やミルクの量…、大丈夫よね。」
笑顔で愛梨珠。
「はい。大丈夫です。私が働いている時は、母親…見てくれてますから。それに…。」
「ん~~、それに…???」
少し考えて愛梨珠。
「あ~~。そっか…。そうだったよね。みんな…いるって…。」
「はい。もう~これでもかってくらいに、みんなに可愛がられて、しあわせものです、この子は…。」
「ん~、良かったね~、絢ちゃ~ん。」
そして絢のほっぺたを優しく右手人差し指で撫でて、
「またいらっしゃ~い。また元気な顔、先生に見せてよね~。マコちゃん、何かあったら、何でもいいから連絡して。ね。」
「はい。ありがとうございます。」




