パパと呼んで…。 vol.055 「男同士でキモイ~~。」
悠馬の声に寄り添うように浩一。
そのふたりを少し離れて見ている典、
「……。」
浩一、
「え―――――っ、良いんですか~???」
悠馬、
「あ~~、歓迎するよ。とにかく久し振りの東京だろ。多分高校時代から離れてるだろうから、あんまり知り合いも…。そういう意味でも、仕事以外でも、紹介したいメンバーもいるから…。」
「ありがとうございます。いや…、実際、家と会社の往復だけですからね~今…。助かります。」
「おぅ。」
にっこりと悠馬。
「主任~。もう~べったりと悠さんの隣で~。男同士でキモイ~~。こっち、こっち~~。」
咲。
「おやおや…、咲ちゃん、もう酔い…回っちゃったか~。」
浩一。悠馬にコクリと頷いて、咲に左腕を掴まれて席を外す。
「わ~来た来た主任~。」
両手を叩いて喜ぶ紀美子。その隣でグラスをかざす典。
「ほぅ~。女子には人気のようですね~新しい主任。モッちゃん…。」
悠馬の傍に移動して雅人。
その悠馬の左側に寄る重也。
「何やら、インプレッション、良いじゃないですか~。ねぇ悠さん。」
悠馬、にこやかに、
「そう…みたいだね~~。期待…したいよね~。」
「だ~いじょうぶでしょ。」
悠馬のグラスにカチンと、自分のグラスを当てて。
「おぅ。…だな。」
「えっ!!!そうなんですか~。主任…、まだ結婚してない…???」
咲。
その咲の声に浩一、
「あぁ。まだ…シングル。つかさんにも、聞かれたけど…。」
「えっ、うそ!!!つかさん…、そんな事、もう…モッちゃんに…。いや…、主任に聞いちゃった…???」
ハイテンションな顔をして咲。
その瞬間、いきなり口を尖らす紀美子。
メガネの中で目をキョロキョロとさせて…。
「うん、まぁ~、そんな話題も…出ても良いかな~って…。そんな雰囲気だったし…。」
典。
「…って…、どういう雰囲気…???」
ボソッとした声で咲。
「でも…主任、結婚したかった女性も…いた…みたい。」
そんな典の声に、
「えっ、うそうそ。」
思わず浩一の肩を叩いて咲。
「どんな感じの人~???知りたい~。」
「お~い、咲~。完璧にプライベートだろ、それ~。」
「いや…。だってさ~。」
「はは…。面白いね~咲ちゃんって…。」




